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玩具は全て取り外された。手と足の縛めはそのままだが、代わりに伊織が全身でもって神威を堪能していた。 「⋯⋯そこッ」 「どこの事か分からないですね」 伊織の左手は右耳を、唇は左右の乳首を、右手は後蕾を愛撫中だ。肌を密着させているので、伊織の平たい腹部が猛り立つ神威のペニスを擦り上げている。 根元のコックリングを外され、もう何度となく吐精しているせいで、ニチャニチャと伊織の動きに合わせて発せられる粘着音が、空いている耳から神威の脳を犯した。 胸元に寄せられた唇は、プクリと立ち上がった二つの乳首を交互に舐めたり噛んだり引っ張ったりと忙しない。 こちらもピチャピチャと音を立てたり、態と唾液を溜めた口内で乳頭や乳首に吸い付かれ、更に神威を狂わせる。 伊織の短く刈られた硬い髪が、顔の動きに合わせ神威の素肌を擽る事さえ快楽だった。 前立腺を擦る指も、行き来する指の動きも気持ちイイ。が、神威はこの先にある快楽を既に知っている。いつもより執拗な伊織の攻めは、神威を高みに近付けるだけ近付け、渇きを満たしてはくれない。
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