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消したい人は居るかどうかと聞かれると「居る」と答えるでしょう。
と言うよりもこの世に消したい人が居ない人なんて存在するのでしょうか?
さてそんなことは置いておいて、私の消したい人はどのような人か紹介しましょう。
その人は聖人君子で、穢れを知りません。誰からも好かれるような人で彼を嫌う人は誰も居ません。それに加えて頭もよく、眉目秀麗。この世にある純粋なものをかき集めて作り上げられた人が彼なのでしょう。
え?なぜ彼を消したいのかって?
聖人君子で、穢れを知りません。誰からも好かれるような人で彼を嫌う人は誰も居ません。それに加えて頭もよく、眉目秀麗。この世にある純粋なものをかき集めて作り上げられた人が彼なのだからです。
彼が居たら「聖人君子で、穢れを知らず、誰からも好かれるような人で私を嫌う人は誰も居ない。それに加えて頭もよく、眉目秀麗。この世にある純粋なものをかき集めて作り上げられた人が私」という周囲からの評価が目立たないからですよ。
彼が居なくなれば
私が「聖人君子で、穢れを知らず、誰からも好かれるような人で私を嫌う人は誰も居ない。それに加えて頭もよく、眉目秀麗。この世にある純粋なものをかき集めて作り上げられた人が私」という肩書きがきっと周囲に広がるはずです。
これって素晴らしいことですよね。
さてそうこうしているうちに彼が来ました。
彼に殺人を犯させることで聖人君子で、穢れを知らず、誰からも好かれるような人で彼を嫌う人は誰も居ない。それに加えて頭もよく、眉目秀麗でこの世にある純粋なものをかき集めて作り上げられた人という彼は消える。
さぁ私を殺しなさい。そうすれば私の願いは2つとも叶うわ。
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