協力してくださいよ*

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「胸って、触られてもあんまり気持ちよくないじゃないですか。触る方が好きですし」 「――本気でそう思うのか?」  グリアはリリアムの胸を丁寧な手つきで愛撫していく。  胸の肉がグリアの手によって形を変えて、刺激で先が固く膨らみ始める。  グリアは医者がするように胸の内部を探り、中心に通っている神経を探し出すと、そこを先端にむけて刺激し始めた。 「う……あ、あれ?」  リリアムは今まで通っていなかった回路が開かれていくのを感じて、身を固くする。混乱していると、指で乳頭を摘ままれて、こりこりと刺激される。 「ん……あっ」  甘い声が出たのを聞いて、グリアは大きく口を開けてリリアムの柔らかい肉に齧り付く。  胸の先を肉厚な舌が押し潰し、転がし、吸い上げると、リリアムはたまらなくなってグリアの頭を抱えた。 「ちょ、え、何? やだ、これムズムズする。先輩、口も、おおき……ああっ」    グリアに胸を弄ばれる度に、刺激が下腹部へ降りていって、新しい快感が扉を開ける。 「それで……胸は気持ちがよくないと言ったか?」  グリアはリリアムの顔を覗きこみながら、ゆっくりと胸の先端を押しつぶして撚る。リリアムは完全に下半身とつながった享楽に、ため息をついた。 「あぅ、ああ……前言撤回……き、気持ちいいです……先輩、そこもう少しひどくして……そこされると、お腹の奥まで響く……」  下腹部に響く刺激を逃したくなくて、ぎゅっと目を閉じて体に神経を向ける。 「食いしばらないで、力を抜け」 「あ、はい……」    グリアのいう通りにすると、ツンとした胸の刺激が体を巡る。亀頭の先で陰核をこねられて中が物欲しそうに蠢いている。滴るほどに濡れて、グリアの陰茎が離れると糸を引くほどだ。    蕩けたのを見計らって、グリアが蜜口に圧をかけはじめる。  グリアが先端を入口に強く擦り付けるたびに中から蜜が湧き出て、接合部に滑りを与える。その滑りを利用して、グリアの先端がリリアムの中に沈みこんだ。 「ぎゃー、さ、裂ける! 裂けちゃいますよ」  ほんの少し進むだけで膣口を引き伸ばされ、攣れたような刺激に身構える。 「潤滑油をつかってやろうか? 裂けないようにお前も少しは協力しろ」
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