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「……ハイ。なんか、すごく気持ちよかったです……え? え? なんですか?」
グリアは膝に置いてあった本を机に戻すと、立ち上がって持ってきていた布の残りをリリアムの股間に押しつけて、下腹部に圧をかける。
そのまま、さっきから尿意に似た妖しい快感を膨らませているところを水音を立てて擦りだした。絶頂したばかりで、敏感になっている所をさらにグリアは追い詰める。
「せんぱーい、それ、なんか出ちゃいます! 我慢、できない……いまイったらヤバいですって。人としての尊厳が……騎士としての矜持が……」
グリアは実験動物を見るような眼でリリアムを見下ろしている。どこか見覚えがあるような冷たい薄青い色の目だ。
指がぐちぐちと音を立て掻き出すように動けば、リリアムの体は絶頂の準備を始める。
「お前、これでもイけるのか? 簡単だな……」
「ひっ……本当に、やめてください! 漏れそう、漏れそうなんです!」
リリアムが懇願してもグリアの指は勢いを失わない。
それどころか意地悪気ににやりと笑った。
「それを解放してやるから、抗わずに、そのまま来い。布で吸い取るから問題ないだろ」
グリアの指は恥骨の裏側をじらすように優しく押しつぶす。一緒に陰核を摘まれ、たまらず腰がびくりと跳ねる。
「で、でも……」
「抗うなと言っている」
グリアは淡々と指を動かし、リリアムをさらに追い詰める。もう快感は決壊する手前だ。
膨らんできた所をぐちゅりと押さえられて、耐えようと体を固くするが、その収縮すら絶頂の準備になってしまう。
「でも、でも……あ、ダメ……あ、ダメだぁ……にゃはぁぁぁっ……」
リリアムは情けない悲鳴を上げて絶頂しながら、生まれて初めて潮を吹いた。
ぺたりと前に倒れこんで、リリアムはグリアに頭を下げた。
筋肉のついた形のいい尻がぴょこんと上がる。
「ごめんなさい、先輩、出ちゃった……私、お漏らししちゃうなんて……」
リリアムは性の上で失敗を犯したことがなかった。
常に相手をリードして、楽しく遊びを終えるのが信条だ。
失禁してしまったと思うと気が咎めた。
「なんだ、潮を吹いたこともないのか?」
「しお?」
言われて気がついたリリアムは、なんの色もついていない濡れたシーツを感慨深く観察した。
鼻を近づけてにおいまで確認してみる。
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