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よくわからんが、去勢しろ*
リリアムは部に移動してから、あまり夜遊びをしていない。
相手に誘われれば付き合うが、自分からわざわざ手を出しに行くようなことまでしていなかった。
そこそこ忙しいのと、身近で強烈な発散手段を手に入れたからだ。
甘いだけの誘いは心の栄養になるが、正直なところ体が物足りない。
「先輩、あの、前のアレ、やってくださいよ。真似してやってみたんですけど、全然上手くいかなくて」
午後の休憩時間になって、リリアムはグリアに発散を頼みに行く。
リリアムはどちらかといえば相手を支配するような情交が好みだが、グリアに主導権を奪われて、情けなく達してしまったことも悪くない体験だったと思っている。
肯定的に受け止めたので、二度目のお願いも気安いものになった。
リリアムがもぞもぞと身を擦り付けてきて、グリアはやっと手を止めた。
「ここには敷物がないぞ」
「じゃじゃーん! そう言われると思って、ちゃんと用意しておきました!」
銅鑼を鳴らす音を真似て、厚めのタオルをいくつも積み上げる。体も準備万端だ。
「しかし、あれは中を強めに擦るだろ? いきなりやると怪我するぞ」
グリアが棚を見渡して潤滑剤になりそうなものを探す。
リリアムはいそいそと下穿きを脱ぎ去り、そこが定位置だとばかりにタオルを敷いてソファの腕置きに座った。グリアを横に座らせると、強請るように膝を開く。
「これじゃ足りないですか?」
笑いをかみ殺して、グリアの手を蜜口に持っていくと、ぬちゃりと温かく湿った感触が伝わる。
リリアムの秘部は期待ですっかり出来上がっていた。
「なんだ、もうこんなか。相変わらずだな。本当に性欲を枯らす薬が必要なら言えよ」
「だって、だってですね、前の、すごくよかったので! ん…っ」
だらけた顔で、グリアの指を蜜口に少し押し込む。
「指もいいんですけど、希望としては最終的に先輩が股間にお持ちのモノを挿れてみたいな、なんて? なかなか立派な物をお持ちのようですし」
物欲しそうにグリアの股間をちらちらと確認する。
「馬鹿を言うな、これがそうそう入ると思うな」
「生娘じゃないからいけますよ!」
「そういう問題じゃない。物理的な話をしている」
駄目だとは言われなかった。
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