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グリアの手は股に挟んだままで、リリアムは伸びあがってグリアの股間の戦闘力を確認し始める。
「えー、それじゃ、ちょっと拝見しますよ」
リリアムは器用にベルトを解き、下穿きを引き下ろすと、グリアの逸物を取り出した。
薬の効果は確かなようで、触っても勃起する様子はない。
グリアの皮膚より赤黒い色をした蛇は、くったりしているくせに重くて太い。長さもグリアの体に似合ったもので、勃ったら危険な大きさになることがわかった。
「う……こ、これは……確かにコレじゃ、処女は泣きますね」
ずるりと剥けきった亀頭と幹の境目の皮膚を猫の子のようにつまみ上げると、赤い尿道口が薄く口を開ける。
リリアムはごくりと喉を鳴らして、そこに口付けようとかがみこむ。好奇心が止まらない。
止められるかと思ったが、グリアは遮らずにリリアムの好きなようにさせている。観察するように赤い舌が自分の陰茎を這うのを静観している。
リリアムは調子に乗って、先端を口の中に入れようとするけれど、うまくいかなくて、啜るようにして舐めるばかりだ。
リリアムが下手なわけではないが、グリアの陰茎はぴくりともしない。
「残念だが、薬の効果は確かだ」
残念だ。グリアの完全体を見ないでは死ねないと、リリアムはよくわからない闘志を燃やし始める。
「いや、逆に燃えてきました。入りますよ! 確かにこれは殺人級ですけど、わたし、頑張って拡張しますから!」
「慣れた娼婦にも嫌がられるほどだぞ。裂けて死ぬ」
「ははっ、そんな脅し、初めて聞きました。大丈夫、先輩が協力してくれればすぐですよ。今日はとにかく、可愛い部下が暴走して皆さんに迷惑かけないように、発散に協力してください。挿れるつもりで気合を入れて指を増やしてくださいよ」
リリアムは当初の目的を思い出して、グリアの指を吞み進める。グリアの股間の物を舐めて、更に濡れたので、指はつるりと奥まで這入りこむ。
「これから夜会の警備で出かけるんじゃなかったのか?」
「だから、うんと悦くしてください。警備中に私が良家の坊ちゃんとか、その連れのご婦人なんかに手を出したら、叱られるのは先輩ですからね」
「よく回る口だな……」
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