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ふるふると震えながら、グリアの指の動きをじっと見ている。
危機感に抗っているけれど、もうすぐ決壊してしまうだろう。グリアによる淡々とした蹂躙は、不思議と心地よいものだった。
「悪い遊びを覚えちゃったな……」
的確な快楽に包まれて危機感と共に絶頂が迫って来る。それに気が付いたグリアが少し笑う。
「なんというか、さすがだな。潮を噴きながら絶頂するのか?」
「あい……先輩が言うなら、そうしま……あっ、あっ、あ」
「馬鹿、声がでかい」
話している途中で限界が来てしまった。
素早く口を塞がれて、潮を噴きながら絶頂する。口で口を塞がれて、せっかくだからとグリアの口の中に舌をいれてみたが、肉厚の舌に追い出された。
リリアムは、余韻を味わいながら、今のはキスに数えてもいいだろうかと舌なめずりをする。
満足したのか、リリアムが鼻歌を歌いながらてきぱきと片づけをしているのを横目で見て、グリアは腕を組む。
「普通、絶頂と吹くのとは違うらしいがな」
「私はどっちも気持ちいいですよ。快感を人にばかり委ねていたらダメです。愛撫を受ける側にも受け取る気概がなくては。受けた愛撫は無駄なく昇華しないと」
よくわからない精神論を唱えて拳を握るリリアムに、グリアは「よくわからんが、去勢しろ」と投げやりの返事をする。
「ご存じだと思いますけど、私、ついてませんからね」
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