協力してくださいよ*

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 危機回避能力の高いリリアムの体には、それが危険な大きさだと分かるのか、体の強張りがなかなか取れない。 「それで、完遂できそうなのか?」    無理をすれば怪我をするかもしれない。リリアムは不安定な姿勢でグリアの腹に手をついて潤む瞳でグリアを見る。 「う……先輩も協力してくださいよ」 「だろうな。どう考えても、もう少し広げないと無理だろう?」  グリアは上衣も脱いで裸になると、リリアムの背をベッドに押しつけて体を入れ替え、太腿に跨る。   「協力な……さて、どうしたものか。お前、胸まで筋肉ってことはないよな?」  リリアムは、繁華街を歩くために、女性であることが目立たないように男物の前開きのシャツを着ていた。グリアがボタンをはずし、はだけさせると、よく引き締まった腹が露出する。女性剣士がよく身に着けている胸当てをつけたままだ。 「シャワーを浴びたのにまた胸当てを締めたのか?」 「終わったらすぐに帰るつもりですし。下だけでいいのかと」 「……そんなの、面白いか?」  グリアが胸当ての押さえをはずして下着を取り去ると、ツンと上を向いた乳房が顔を出した。頂には控えめな大きさの乳首が尖っている。  グリアはそれを見て「ほう……」と言って、リリアムの蜜口に己の強直を当てたまま、乳を弄り始める。 「あらら、先輩、おっぱい好きだったんですか? それならそうと言ってくださいよ」 「胸が嫌いな男なんかいるか? それより、いつもより大きくないか?」  グリアは慎重に麓から頂上まで撫であげて、やわやわと肉を捏ねて形を変える。  騎士服は体の線がわからないようになっているが、これほどの胸なら、騎士服でも隠し切れないはずだ。 「いつもは動きやすいように胸当てで固定してるんです。なんだ、先輩、私の胸の大きさの違いがわかるなんて、私のことをいやらしい目で見てたんじゃないですか! 性別も気にされていないのかと思ってましたよ」    グリアは両手で余るほどの柔肉を握ったり押しつぶしたりしてから、淡く色づく先端に触れる。 「胸が筋肉でできているわけじゃなくて安心した。遊んでる割には初々しい胸だな」    リリアムはあまり熱心に胸を愛撫されたことはない。若い男が触りたがるということはあったが、快感を得る部位だとはおもえなかった。
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