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「じゃぁ、キスしてください。あと、もっと色々触ってください。先輩のお腰の物は、規格外なんですから、もっとたくさん濡らしてください! もう、何これ、人殺しの道具ですか?――ぎゃっ」
リリアムが愚痴れば、入りこんだ陰茎をグリアに揺らされて悲鳴をあげる。膣口はかつてないほどに広げられている。
「お願いします。ちょっとだけ……」
リリアムはキスが好きだ。キスをしながらの愛撫の方が感度が上がると思っている。キスに特別な意味はなく、快感を導く為の行為だ。
先だけ侵入してきた陽物を奥まで呑み込みたくて、強請るようにグリアの唇に手を伸ばしてなぞってみたが、快感を足す為のキスに応じてくれる様子はない。
「準備が出来るまで待ってやるつもりだったのに、お前が早々に跨がってきたんだろうが、ここに力を入れるな。ちぎれる」
グリアにしても血が滞るほどきつく締め付けられ、困惑している。人はこんなところでも鍛え上げることが出来るのかと、おかしな感想が浮かぶ。
「先輩はアレですか? 恋人としかキスしない主義ですね。あー、キス! キスも欲しい! してくれないと裂けて死ぬ!」
「うるさい、慣れるまでじっとしていろ」
グリアはゆっくりと。しかし着実にリリアムとの距離を縮めていく。一突きに押し込まないように胸や陰核に刺激を与えながら陰茎の半分ほどまで埋めた。
「ふっと……ぶっとくて内臓全部もっていかれそう」
「まだ途中だ」
経過を確かめるためにリリアムが接合部に目をやれば、自分の体が懸命に邪神の様なグリアの逸物を咥え込んでいるのが見える。あまりの卑猥さに、どくりと心臓が跳ねる。
「すごいのが入ってる……うわぁ……すご……苦しいです」
体が苦しいというよりは、興奮で胸が苦しい。リリアムは、これが最奥まで届くのだと思うと鳥肌がたった。
「なら、一度抜いて指で慣らしてからにしろ。いきなりは無理だ」
グリアが腰を引いて、血管の浮く禍々しい蛇を引き抜こうとすると、リリアムは慌ててグリアの腰に足を巻き付けて撤退を阻止する。
「ちょっと、せっかく挿入できたのに抜かないでくださいよ。そこは、無理矢理突っ込むところじゃないですか? 何を紳士ぶってるんですか」
ぺちりとリリアムがグリアの胸を叩く。
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