白い世界とシロ

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必死に勉強したおかげで、偏差値がすごく高い私立高校に入学することが出来た。 あいつらはもちろんいない。 ざまぁみろ!と心の中で叫ぶ。 今度こそ、いい学校生活を過ごしたい。 だが、そう簡単にはいかなかった。 クラスの皆は、すぐに友達が出来ていき、楽しそうに話をしている。 俺はまだ友達が出来ずにいた。 話しかけるのが怖い。 あの日の……俺のことを邪魔者みたいな目で見られたことを思い出すと、身体が動かなかった。 話しかけられても愛想ない返事をしてしまい、やがて誰も俺に近づかなくなる。 気がつけば一ヶ月経っていて、クラスで友達と話していないのは俺だけになった。 高校生になっても、シロの所へ行き続けている。 ここへ来ると、気持ちが落ち着く。 「大丈夫だよ。悟には私がいるから。ずっと友達だよ」 「……ありがとう、シロ」 シロは俺の手を両手で優しく包んで、励ましてくれた。
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