白い世界とシロ

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「実は、俺も小学生の時……」 鈴原さんになら、話していいと思った。 今までの学校生活のことを話す。 小学生の時に邪魔者みたいな目で見られたり、汚い物扱いされたこと。 いじめっ子に色んなことをされて、いじめられたこと。 続けて、中学生の時と高校生の時のことを話していく。 鈴原さんは黙って頷きながら聞いてくれている。 「高野君……」 一通り話し終えると、鈴原さんは手を伸ばし、俺の頭に手を置いた。 「頑張ったんだね」 よしよし……と、頭を撫でてくれた。 「高野君は今まで沢山頑張ってきたんだね。すごいよ」 鈴原さんの優しい手と優しい言葉が、心を包み込んでくれる。 今まで抑えてきたものが溢れてきて、俺は泣いていた。 よしよし……。 涙が止まらず、流れ続ける。 よしよし……。 鈴原さんは俺が泣き止むまで、頭を撫で続けてくれた。
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