白い世界とシロ

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学校が休みの日。 自分の部屋で、ねころびながら考えていた。 どうして、あんなことをされるのだろうって。 まず最初に出てきた言葉は、仲間外れ。 その次に出てきたのは、いじめ。 「……あっ」 見ていた天井が、ぐにゃりとゆがんだ。 ぼくはいじめられているんだと思ったら、なみだが出た。 ぼくは何も悪いことしていないのに。 次々となみだが出て、ゆかへ落ちていく。 こんな時、だれかがいれば……。 すると突然女の子が現れて、ぼくを見下ろしながら言った。 「どうして泣いているの?」 「かなしくて、泣いているんだ」 「じゃあ私がいい所へ連れていってあげる。目をつぶって」 「うん、分かった」 ぼくは女の子に言われた通り、目をつぶった。
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