白い世界とシロ

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ぼくはシロの所へ、よくあそびに行った。 床に座って、今日あった話をする。 岩井君達に教室から追い出されて、カギを閉められたこと。 それを見ていたみんなが笑っていたこと。 「そう……今日はそんなことがあったんだね」 シロはいやな顔をせずに聞いてくれる。 ぼくは話す友達がいて、うれしかった。 学校では話す友達がいないから。 「悟、学校でかなしい気持ちになっても泣いたらダメだよ」 「どうして?」 「それを見て、みんながもっと泣かせようとしてくるから」 「うん、分かった!泣かないようにがまんする!ぼくは男の子だから!」 ぼくはシロに泣かないと約束した。 シロは「がんばって」と拍手しながら、おうえんしてくれる。 約束通り、学校でいじめられても、ぼくは泣かなかった。
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