白い世界とシロ

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クラスで、ぼくのことを話している男の子達がいた。 「高野ってさぁ」 ぼくを見て、くすくすと笑っている。 なんで笑っているのだろう? 笑われるようなことはしていないのに。 勇気を出して聞いてみた。 「ねぇ、何を話してるの?」 男の子達は話すのをやめて、ぼくの顔をじーっと見ている。 「何を話してたの?」 もう一度聞いたけど、何も言ってくれない。 ぼくを、じゃま者みたいな目で見ている。 だんだん、男の子達の目がこわくなってきた。 「ごめん、やっぱりなんでもない」 ぼくはあやまってから席にもどる。 ぼくがいなくなると、男の子達は楽しそうに笑いながら話していた。
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