3人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ
クラスで、ぼくのことを話している男の子達がいた。
「高野ってさぁ」
ぼくを見て、くすくすと笑っている。
なんで笑っているのだろう?
笑われるようなことはしていないのに。
勇気を出して聞いてみた。
「ねぇ、何を話してるの?」
男の子達は話すのをやめて、ぼくの顔をじーっと見ている。
「何を話してたの?」
もう一度聞いたけど、何も言ってくれない。
ぼくを、じゃま者みたいな目で見ている。
だんだん、男の子達の目がこわくなってきた。
「ごめん、やっぱりなんでもない」
ぼくはあやまってから席にもどる。
ぼくがいなくなると、男の子達は楽しそうに笑いながら話していた。
最初のコメントを投稿しよう!