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フランクフルト国際空港リミナルスペース
ドイツ移住にかかった渡航費やマンションの初期費用を貯めた方法はこの名義で公開しているnote(ブログ)のほうで書いているので割愛します。
2024年の年明けにシンガポール航空を使って、
羽田空港→チャンギ空港(シンガポール)乗り換え→フランクフルト国際空港というルートで到着しました。
他の乗客に日本人らしき人は見つからず外国人ばかり。孤独を感じながらも約27時間の旅路を終えて遂にフランクフルトに。
『さんきゅーぐっばい』とシンガポール航空の客室乗務員の皆さんに挨拶して飛行機から退出!
このときはまだドイツのSIMがないので、Wi-Fi環境以外ではネットが使えません。
この後の移動方法はスマホのメモ帳や(万が一スマホが壊れたときでも大丈夫なように)紙のノートにもメモしているという徹底っぷりでした。
準備は万端ですが先にトイレに行きたくなり、入国審査に向かう前にトイレに入ったのです。
終わって通路に出たら、だーれもいないの!
乗客だけでなく空港スタッフすらゼロ。空港にスタッフがたくさんいるのって日本だけ説がありますよね。
本当だった。
外国人が『日本の空港丁寧で凄い』って褒めてくれる理由、実体験で理解しました。
一人ぼっちのフランクフルト国際空港はガランとしすぎておまけに夜で、
『リミナルスペース』という、アメリカで流行っている誰もいない施設を探検するホラーゲームを思い出しました。
リミナルスペースフランクフルト国際空港編!
なんて考えつつ、恐怖が襲ってきました。
たった一人。ついていく人もいない。いたとしても言葉わからないから聞けない。とにかく恐怖!恐怖!
いや、看板に『Ausgang(EXIT)』と出ているので、多分あっちだろうというのはわかりますが、進もうとしたら最初のトラップポイント。
保安検査のときに通る金属探知のゲートみたいなのを通らないと先へ進めないのです。
『こ、これ……通っていいの?』
きょろきょろしても誰もいません。
『通ったらサイレン鳴って警備員に連行されたりしない……?』
逡巡していると、さっき『さんきゅーぐっばい』って言ってお別れしたシンガポール航空の客室乗務員の皆さんがスーツケースを引いて歩いてきまして。
『わたし』は、『た、たまたまスマホ見て立っているだけだよ』という演技をして横目でチラリ。
そしたら客室乗務員のお兄さんと目が遭い、『え、何でこの人ここにいるの?』みたいな目で見られてトラウマになりました笑
それでもめげずにスマホをいじっている人なフリをして観察を続けたら、彼らがトラップゲートを普通に通って進みまして。
『あ、これ通っていいやつなんだ』とようやく理解できて、無事に進みました。
一難去ってまた一難。続いての入国審査のエリアも、乗客はおらず!
びくびくしながら金髪イケメンに挨拶。英語で何か話しかけられたのですが
わ か ん な い
聞 き 取 れ な い
しかし抜かりはなく。
こんなこともあろうかと、ノートに滞在目的(就労)と滞在場所の詳細を書いていたのです。
それを金髪イケメンに渡したら、内容を全然読まずに日本のノートのデザインを興味深そうに見られまして。
『え、何? 大丈夫?』とKONOYO NO OWARIみたいなテンションで待っていたら
「東京から来たの?」と聞かれました。
聞かれましたが、英語での文章が何だったか一切覚えていないので、ほぼ勘で理解したのだと思います笑
「いえす」
と答えて、ドイツ企業の雇用契約書を見せようとしたら
「見せんでえーから先に進みーや」(※適当訳)と言われ。
よくわからないまま入国しました。
フランクフルト国際空港の入国審査って厳しいと言われているらしいのですが、ほぼ何も聞かれずに通してもらえたのはたまたまなのでしょうか。
その後はメモのおかげで無事に電車にも乗れて、フランクフルト中央駅周辺近くのホテルにチェックインもでき、
ドイツ生活が――
幕を開けました(わーパチパチ)
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