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47 幸せな生活再開と溜まり場へ再来
あれから数日経ってしっかり身体も動かし、外出もシロの散歩とか買い物で大輝達と一緒になら出来るようになった。
まだ1人出歩くのはどうしても恐さが残る。
でもどんどん良くなってきてる。
「今日は陽加がメインで作った肉じゃがだよ。
陽加も上手くなってきたね?」
「美味しそうだな」
動けるようになってからまた料理手伝うようになった。光希と楽しく作ってると癒される、!
「そうかな?へへっ」
夕食中
「うん美味しく出来てるぞ。
ただ若干薄めではあるからそこは工夫していけば分かってくるぜ」
「まぁ俺っちらは若いからね。
でも健康には多少薄味が良いみたいだしね」
「まぁ確かに、
病院や介護施設なんかではそうだな」
「分かった俺も色んな作り方してみるね」
夕食後
「行くの?」
「ああ、お前が連れてかれてからは1度も行ってないからな。もう戻らねぇ気だったし、久しぶりで緊張はするな、戻ったからには
偽善かもしれねぇが続けるさ」
「俺っち1度偵察がてら行ったけど、
人も状態もあんま変わってないらしいよ。
光一達が言ってた。俺っちも行こうかな」
「陽加はウチでゆっくりしてろ。
なるべく早めに帰るから」
「シロは寝てるし、
1人寂しいから一緒に行くよ。
久しぶりに見ておきたいし、
俺もいつかは大輝側になりたいから。
あともし行けたらお店行こう?」
「かずこママの?
確かにそっちも久しぶりだし、行こうよ大輝」
「ああ」
21時頃行ったらそれなりに来てる。
「久しぶりだなお前ら」
「大輝?」
「大ちゃーんやっと来てくれたんだ」
「久しぶり過ぎだろなんかあったのか?」
流石人望の厚い大輝はあっという間に注目の的だ。と呑気に思ってたら
「ヤッホー皆」「久しぶり…」
俺と光希も挨拶したら
「陽加に光希もかぁ」
「ウワー久しぶりね
2人とも相変わらず可愛い」
「ご無沙汰や奴ばかり来たなぁ」
とまぁ俺らも同じだった。
一通り挨拶を済ませて俺は今までみたいに隅に座り込む。大輝や光希と違ってあまりガツガツはいかないから。俺は2人が特別なだけ。
「陽加…」
「光一?」
大輝と仲良しの中間まぁ上のメンバーの1人だ
いつも優しいから嫌いじゃない
「お前大輝と付き合ってるだろ?」
「バレてたんだ…うん、大輝が大好き」
「そっか、悪いなお前の事聞いたよ。
他言はしないから心配すんな。
無事で良かった。」
「ありがとう、でも悲しみなんかアイツには湧かない。大輝達と居られて幸せだよ」
「達かぁ…
なぁ光希はなんで大輝んちに居るんだろ?お前ら付き合ってるなら…なんて言うか気まずくないか?」
光希?そっかぁいくら鋭い光一でもまさか3人で付き合ってるとは思わないか
「そうな事はないよ…仲良くやってる」
「そっか…」 「なんで?」
「いや何でもない…ヨイショっと」
光一は立ち上がり頭撫でてから戻っていった
次にやってきたのは
「ヤッピー陽加…めっちゃ久しぶり」
抱きついてきたのは実花だ。
一応元メンで今でもたまに来てはいる
俺は結構久しぶりに会った……
最後はまだ正人と暮らしてた時だから。
20歳の癖に自称15歳の量産型タイプ?の女。
身長は俺と同じくらいなんだよね…
男ではめっちゃチビだから。
実花も15くらいで俺と似た事情で家出した。
でもその辺の奴らみたいにネチネチせず誠実さを弁えてるし明るさから皆からも慕われる、
悩み相談にも親身になってくれる。
一言で言えば大輝と光希を混ぜたような性格かな?
「実花?本当に久しぶりだね」
「なんかアンタかなり明るくなったじゃん…
前は無表情なクールだったのにね。
ヨシヨシ少し安心したわ。
あの元ホスト崩れからも離れたし、
父親からも解放されたんだってね?
しかも今陽加と付き合ってって大輝が溜まり場で報告しまくってるよー今もね」
「えー!もぅ大輝ったら」
だから光一も知ってたんだな
「でもアンタさ、よく狙われるじゃん?
大輝の恋人に手を出そうなんて考える奴はまずいないし、どうなるか分かってるから守る為でもあるし、堂々と付き合いたいんだとも思う。アタシも応援してるしさ」
陽加は俺のだってはっきり言ってくれてる。
嬉しいな。
「実花はどうしてたの?」
「あたしは相変わらず洋服店で働いてるよ?
彼氏と同棲してんだけどまぁ喧嘩ばっかで
ムカつく事ばかりよ」
「俺達は仲良しだよ。
付き合う前はよく正人の事で揉めたけどね」
「大事な事だよ、ただ女子軍団は大輝好きが
多いから嫌がらせに負けないようにね」
「大丈夫…長い拷問を受けてきた俺には簡単には心折れないし、望む所だよ。
大輝とは絶対別れないから」
「一途になった時の陽加は本当強くなるよね。加えて明るくもなった。大きな進歩じゃん」
「そうかな?」
「実花ーそろそろバー行こうって
陽加居たんだ?」
実花の同い年であり友人の麻友。
だが大輝が好きで俺とはあまり仲よくはない。
「麻友……」
「大輝が陽加は恋人なんて言い始めたけど
アタシは認めないから」
「別に麻友にも誰にも認めてもらう必要ないし」
俺は嫌な奴には塩対応に戻る
「チッ本当相変わらずムカつく!
なんで実花はこんな奴と仲がいいんだか?」
「麻友やめな!ストカン…酔ってんでしょ?
ほら行くよ!ごめん陽加じゃまた会おうね」
「うん、またね」
2人は去っていった。
大輝と一瞬挨拶か?話してから
今度は大輝が来た。抱き締めてキスした。
「陽加ごめんな勝手な事して怒ってるか?」
「うん、激オコだよ」
「ごめんな、でも陽加をまも……」 チュッ
「嘘だよ。フフッめっちゃ嬉しかった。
溜まり場でも恋人は俺だと言えるから。」
「なんかあったら…いや起きそうな時点で
俺に言ってくれな?」
「うん」
「じゃあそろそろ帰るか?疲れだろ?
店どうする?」
「うん、今日はたくさん話したから疲れた。
明日にしよ?久しぶりに実花と話したよ」
「アイツは久しぶりに来たみたいだぜ。
お前の変化に喜んでたよ。
泣かすなよって釘刺されちまったハハ」
「フフッすぐ泣いちゃうから気をつけてね?
で光希は?」
「今日は結構長話してるな」
「直人が真横で話してるの気になるな、
なんか光希の態度雲行き良くないね
また大輝の悪口かも」
「仕方ねえ連れ戻して帰ろうぜ?」
「うん」
手を繋いで光希達に話しかけた
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