13人が本棚に入れています
本棚に追加
51ドッグカフェとあの人物登場?
「アンッ!」
「楽しみだねシロ」
今日は大輝がバイトで居ないため
ちょっと遠いけど光希がよく行ってた店にシロを連れてペット可のこじんまりした綺麗な
ドッグカフェに来た。
俺も以前誘われて2回くらい行った。
犬と触れ合えるから、
「こんにちは」
「いらっしゃいませ、光希くんに確か陽加くんでしたね、お久しぶりです」
50代くらいのマスター、まぁ店長がいた。
神谷さん、物腰の低く優しい人だ。
カウンターやテーブル席もいくつかある。
カウンターに座った。
シロ用のメニューもあっておやつがてら注文した。
「俺っちはカフェオレ」「俺はアイスティで」
「かしこまりました」
「また来れて良かったね陽加?」
「うんまた幸せに戻れたんだ。
ありがとね光希」
「いや大輝だよ、俺っちらはいつも大輝に
助けられて今も生活出来てるんだからさ。その分尽くしてあげよ?」
「うん」
そう話してると
「お疲れ様です店長」
「お疲れ様…今2.1ね?」
「はい、あっいらっしゃいませ」
男性がカウンターの奥から出てきたバイトの人かな?
俺らと歳も変わらないくらいに見えるから
高校生か大学生?
「光希知ってる?」
「前から居たけど混んでる時ばかり居たからちゃんと話したことはないよ。
でも俺っち程じゃないけど可愛いね」
確かに相当美人だな。
彼女か彼氏いそう。
「はい、お待たせしました…
こちら失礼しますね」
ニコッと笑顔で元気で明るい人なんだろうな。
「ありがとうございます」
「どうもでーす」
「可愛い、チワワですね、常連さんですよね?最近飼い始めたんですか?」
「うん、正確には俺っちの彼氏が飼ってた犬を一緒に世話してるの、シロだよ」
「へぇ彼氏さんが…こんにちはシロくん」
可愛い店員さんが撫でるとしっぽ振って喜んだ。
「アンッ!」
「フフッ…ではごゆっくり」
「あっそうだ,松丸くん,今週の…」
あの人松丸って名前なんだ。
珍しいけど有名人でもいたような?
目がちょっと似てるかも、小動物系男子?
悔しいけど俺より可愛いかも。
身長も光希と変わらないくらいだ。
大輝は連れてこなくて良かった。
「大輝連れてこなくて良かったね。
居たら絶対デレデレしてたよあれは」
「ハハ同じ事考えてたよ」
「僕が何か?」
「「ウワッ!」」
笑顔でカウンター越しだけどいつの間な
目の前に居てびっくりした。
今は他にお客さんも居ないようだ。
「お兄さん松丸さんって言うんですか?」
「そう僕は、松丸悠里、今は大学生のバイト
だよよろしくね?
見た所2人は高校生かな何歳?」
考えてみたら表札に松丸とあった
悠里ってなんか名前まで可愛いんだな。
「俺っちは光希17だよ」「井上陽加17…」
「光希ちゃんに陽加ちゃんね、覚えておきますね」
「ちゃんってwwまぁ良いですよ
悠里さんって恋人いるんですか?」
「フフッ典型的。
僕にも男性の恋人いますよ。
だからある意味仲間僕らは同じだね」
悠里って人も彼氏がいるんだ。
じゃあ安心だな。
「へぇ悠里さんも彼氏いるんだ?
まぁそんだけの可愛さあってモテモテな気がするー。
俺っちも可愛いけど」
「フフッ光希ちゃん面白いね。
陽加ちゃんもいるの?」
「居ますよ、世界一カッコいい彼氏が」
「フフッ
じゃあ今日は互いの彼氏の愚痴とか?」
「俺っちと陽加の彼氏は同じだよ」
「えっ?」
「3人で愛し合ってるって事ですよ」
「取り合いや喧嘩もないんだ?」
「何度も危機を乗り越えてきた仲ですから
ちなみに俺らも恋人です」
「話せばめっちゃ長いくらい色んな事があって、でも今は解決して3人で幸せだよ」
「危機を乗り越えて…少し羨ましいな」
「悠里さんは上手くいってないの?」
「・・・そんな事はないんだけど僕らにも色々あってね……」
少し悲しそうな顔になっちゃった。
恋人さんと何があったんだろうか?
「悠里さんの彼氏もどんな人か聞きたいな」
「うーん.
彼はね普段は優しい人だけど
ちょっと頑固で嫉妬深いかな?
でも僕の方が喧嘩になると暴走しやすいからメンヘラ男子とか言われちゃうんだよね。
まぁ似た者同士さ。
長い付き合いでいつも側に居てくれる。
同棲もしてるし、僕達も一応仲良しだよ」
「凄く落ち着いて見えるし、あんまりイメージないですが、でもラブラブみたいだね」
「ね…それだけ聞くと幸せそうだけど…」
「まぁ色々あるんだよ………
あっいらっしゃいませー…失礼しますね、
また話しましょう」
悠里さんは客の対応に行った。
「あの人にも色々ありそうだね?」
「俺っち達と同じ匂いを感じたね。
悠里さんも幸せになれるといいけど」
今度は店長さんが来た
「彼は大学から働いてますが初めは表情も
暗くとても客商売には向いてませんでした。
恐らく過去何かあったのが原因でしょうな。
詳しくは分かりませんが
彼は高校時代一時期は精神病院に入院していたそうですよ。
その時の精神状態はとても酷かったそうです。
当時恋人の方が彼の側に寄り添いながら看病を必死に行い、半年もかけてようやく心を取り戻したのだと以前来店された時にお聞きました。
原因はある男のせいだと怒りを滲ませながら
言っておりました。
今では元気に働いてますが今後は彼の為にも
あまり過去の話は控えめにお願いいたします」
やっぱり悠里さんもそうだったんだ………
「分かりました」
「俺っちらも知らずに無神経だったね」
「まぁお2人なら彼とも仲良くなれると思います」
「アンッ!」
シロは他の大型犬が戯れていた
しばらく2人で話ながらシロを連れ会計した。
悠里さんが会計してくれた
近くで見ると本当綺麗な人だな。
童顔で可愛いと言うべきかも。
身長も光希と同じくらいだし、
「ありがとうございました、
またいつでもお待ちしてますね、
今度は彼氏さんもご一緒にどうぞ」
「そうするよ、店長もまたねー」
「ご馳走様」
「ありがとうございました」
帰りはタクシーで帰って、俺達は夕飯を…
カレーを作った。
俺も1人で作れる程になってきたかな。
ガチャン
「ただいま」
「「お帰りなさい」」
「いい匂いだな」
夕食中
「でねその人にも色々あったみたい」
さっきのカフェでの話を大輝にもした
「俺らと似た境遇なんだろうね…彼氏さんの話した時嬉しそうな悲しそうなよく分からない感じだった。複雑な関係なんだろうね」
「今度は大輝もご一緒にだってさ、
確か松丸悠里さんって名前だったよ」
「・・・・・」
「ん?どうしたの?」
「いやっ……まぁ…そのうちな」
今大輝の顔付きが変わった…?
歳も近いし悠里さんの知り合い?
やましいことがなきゃ別に良いんだけど……
《原因はある男のせいだと……》
大輝は確かに過去の闇があるし仕事的には
裏側の人間だったけど共通点はないだろうし、
悠里さんに何かする理由だってない……
大輝はそんな人じゃない
《闇の王子闇の騎士…ダークナイト大輝》
《10代の内に数え切れない程の人を暗殺した殺し屋》
違う!やめろ!
大輝は命懸けで俺を救ってくれたんだ。
光希や皆の為に努力してる。
彼なりに償ってるんだ!俺は大輝を信じてる
皆が大輝を敵にしても俺は側から離れない。
夕食後
「ねぇまた3人でデートしたいね」
「分かっ…ちょっと待て……もしもし?」
《やぁ大輝、陽加は大丈夫そうかい?》
「ああもう傷も治った、咲哉もありがとな
陽加も感謝してたぜ?」
咲哉かぁタイミング悪いな。
でももちろん今回のことは感謝はしてる
《やだなぁ僕らの仲じゃないか、
お礼に今度デートしてね?ダーリン》
「ハア考えといてやるよ。
お前身体には気をつけろよ?」
《ありがと大輝、そういう所が好き…
またね、チュッ》
「咲哉だ。陽加の事聞いて来ただけだ」
「嘘つき、デートは浮気だよ大輝」
「何々?大輝いくら咲哉でもお礼に
デートはやだよ!
俺っちらも同行なら良いけど…ね陽加?」
「うんどうしても行くなら俺らも着いてく」
「だからしねぇよ!言っただけだ」
「そうだ今度大輝の店に行ってみたいな」
「うん、俺も思ってた、仕事姿見てみたい」
「えー、まぁ良いけどよ」
夜中になり大輝は1人で溜まり場へ
「じゃあ行ってくるから今日は留守番な」
「大輝…最近来た可愛い子達いるけど浮気したらもう俺っちら居なくなってるかもよ?」
「フフッそうしよう」
「バカしねぇよ、じゃあ帰りメッセージするし、今日はさっさと帰るよ。じゃあな」
バタン
差し入れもって大輝は溜まり場に向かった。
前回の事もあるから俺らは今日は留守番になった。
「暇になったね」
「陽加しよっか?w」
「フフッそうだね、
大輝のせいで俺らどんどんエッチな子に
なっちゃったねw」チュッ
俺らはベットに向かった
最初のコメントを投稿しよう!