#1 姫、狼さんに出会う

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「…苺花!?大丈夫!?」 いち早く駆け寄ってきたいおちゃんに苺花は微笑み返す。 「全然へーきだよ!」 元気に言った苺花に安堵の息を漏らしたいおちゃん。 「ほんと、心配させないでよね。」 「う、ごめんなさい。」 いおちゃんの軽い拳骨は、苺花を思ってくれてる証。 温かい優しさを感じて嬉しく思いながらもしっかり謝罪。 そうして、ふたりでニコリと笑いあったら、クラスのみんなに囲まれた。 「苺花ちゃん、大丈夫なの!?」 「ほんとに、なにもされてないよねっ!?」 「悪い!俺、なんもできなくて…」 心配してくれてるんだなーって思ったら、またまた温かい気分になった。 「もう、皆大袈裟だよー! 本当に大丈夫!ありがとー!!」
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