#11 狼、天然姫の村へ

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「苺花も、ずっとずっと大好き。 金髪も、喧嘩する姿も、全部大好きだし、 本当は優しいとこもヒーローなとこもほんっとに大好き。 苺花、諦めなくてもいいの…?」 顔を上げて、安達くんを見つめると、安達くんは、「ずりぃなー、」と笑う。 その笑顔は、ほんとに純粋な爽やかなもので、初めて見る笑顔だった。 見とれているうちに、サラサラの金髪が降りてきて、 そっと、口付けを交わす。 「俺の中では、お前が最強だよ。 何にも怖がらねーし、クラスメートまで変えて」 「ええー?苺花喧嘩強くないよ?」 「良いよ、分かんなくて。」 優しく頭に触れられて、苺花は目を閉じる。 「それでも、安達くんは最強だよ」 「お前の中で最強なら、それでいいんだ」 目を開けると、金髪の間から覗く目が優しく細まっていて、苺花は微笑みました。
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