#1 姫、狼さんに出会う

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+゚*。:゚+.゚*。:゚+.゚*。:゚+.゚*。:゚+.゚*。:゚+ 「ほら、早く行こっ」 「えええ、新しいクラスだよっ!?最初の印象って重要なんだよ!?」 そんな普通に入っていっちゃっていいんですか!? あたふたして足を止めた苺花に、いおちゃんは呆れ顔で深いため息。 …うぅ、呆れ顔でも絵になりますね。 そんな厳しい顔をしながらも、苺花の手を優しくつかんで一緒に教室に入ってくれる。 こんなところが、いおちゃんの素敵なところなんです。 まぁこれ、毎年新学期恒例の様子なんだけどね。 「苺花、席今年も前後だよ!窓際から2列目の後ろ!」 「…わああ、やった!いおちゃん好きぃーーっ!!」 元気いっぱいな苺花に、いおちゃんの笑顔到来。 またまた新クラスのクラスメイトが一斉に注目。 いおちゃんの笑顔、やっぱ美しいもんなあ。 苺花もあんな風に大人っぽく綺麗に笑いたいのに。 自分の子供っぽさに、また悲しくなった苺花は、肩を落として席に着いた。
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