8人が本棚に入れています
本棚に追加
琉奈の家から徒歩15分ほど、やっと俺の家へ着く。
入りたくない。
家に帰るとあいつに暴力を振るわれる。
しかし今帰っても、時間を潰してから帰っても暴力を振るわれることには変わりはない。
俺は諦めて家へはいる。
「ただいま」
帰ってこない挨拶。
意味の無い挨拶。
あいつからの暴力を回避するためにすぐに2階に逃げこんだことも何度かあった。
しかしあいつは数分後、数時間後気が向いたら俺を呼んでストレス発散を開始する。
だから2階に逃げることは意味ないのだ。
あいつと目を合わせる。
「来い」
いつもどうり。
慣れたと言えばもう慣れているかもしれないが、あの激痛にはいまだに慣れることができない。
ソファーに横たわる。
「う゛…ッ」
最初のコメントを投稿しよう!