消しゴムと青ペン

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「それで、その人とはどうなったの!?」  瞳をキラキラとさせる娘に私は微笑むと 「さて……ね? 一つ言えるのはくんはもう居ないってことかな」  「えーっ! ママそれってどういう事!?」と娘がブー垂れるのをBGMに私はキッチンに立つ。 「……たまには好きな料理作ってあげますか」  初恋から十年。深山くんだった頃の鋭い格好良さは無くなったけど、それ以上に魅力的になった(柊くん)を労うため、私はクックパッドとしばし格闘する事になったのだった。
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