7人が本棚に入れています
本棚に追加
「それで、その人とはどうなったの!?」
瞳をキラキラとさせる娘に私は微笑むと
「さて……ね? 一つ言えるのは深山くんはもう居ないってことかな」
「えーっ! ママそれってどういう事!?」と娘がブー垂れるのをBGMに私はキッチンに立つ。
「……たまには好きな料理作ってあげますか」
初恋から十年。深山くんだった頃の鋭い格好良さは無くなったけど、それ以上に魅力的になった夫を労うため、私はクックパッドとしばし格闘する事になったのだった。
最初のコメントを投稿しよう!