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「えへへ、ちょっと目を閉じただけじゃないですか」
「そうか。ならば目を閉じる暇も無いほど、刺激を与えねばならないな」
「は? 待って、普通でいいです。可能ならば、いえ、可能な限り優しい感じでお願いしたい!」
俺は慌てて言い募るも、じりじりとした殿下からの圧は変わらない。
「殿下……あっ!」
いつの間にかボタンを外されていたシャツをはだけられ、素肌に殿下の手が触れる。おまけに、ズボンも下着ごと一気に脱がされてしまった。もう俺は、中途半端にシャツが腕に引っかかってるだけの状態だ。
殿下の手は俺を翻弄するかのように、脇腹を撫でたかと思うと、胸をゆっくりと揉みしだき、さっき抓られてジンジンとする乳首に指がかかる……かと思わせて、首筋をなで上げてきた。殿下の手が動くたびに、俺の羽もバタバタと動いてしまう。
「アル、ここに触れられるのを期待していたのか? 抓っていない方も、ツンと主張しているぞ」
思わず顔を上げて自分の胸元を見ると、確かに両方の乳首が立ち上がっていた。
嘘だろ。べべべべつに、期待してたとかじゃないし。
「期待だけでこの反応とは。つくづく感じやすい体質なのだな」
恥ずかしいから、言わないで欲しい。
「では期待にお応えしようか」
途端に甘いしびれが俺の全身を駆け抜けた。殿下が俺の乳首を思い切り吸い上げたのだ。
「あぁ! で、でんか…………それ……ああんっ」
びっくりするくらい鼻にかかった甘ったるい声が出た。本当に俺の声なのかと尋ねたいくらいだけど、正真正銘俺の声だ。
殿下は攻めの手を止めることなく、吸い付いてない方の乳首を指でするするとさすってくる。そのもどかしい刺激に、余計に悶えてしまう。
「やぁ……ちゃんと……さわってぇ」
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