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殿下の指が何かを探すように、俺の中を触り始めた。今までの広げる為の単調な動きとは違う、明らかに別の意図を持った動きに、俺は翻弄される。
そして、ある一点を押されたとき、脳天に突き抜けるような快楽が走った。
「やっ!」
バタバタと動いていた羽が止まり、快楽に打ち震える。
「ここか、そなたの良いところは」
殿下が淫紋の中心部に手を置き、更に中を探る指を容赦なく押し上げてくる。あまりに強烈な快楽に、もう意味のある言葉など出てこない。
「あっ……やぁ、あんっ……!」
怖い、こんな快楽、体が壊れてしまう。
「アル、いけ」
「くぅ……あぁ!」
殿下の言葉に導かれるように、俺は二度目の射精をしていた。
荒い息をつきながらも、次第に意識が戻ってくる。
俺、今達したんだよな。え、二回とも直接性器触ってないんだけど? 男としてどうなのと悲しくなってくる。
衣擦れの音がしたあと、ベッドが沈み込み、少し体が傾いた。傾いた先にいたのは、服を脱ぎ、見事に鍛えられた体をしたエヴァルド殿下だった。
その雄々しい上半身に、一瞬、見とれてしまう。
「そなたの中に入る」
殿下の言葉に頷きながら、視線を下げた。入るものが気になって見てしまったのだ。だが、見なければ良かった。
「……む、むり」
視線の先には、立派すぎる屹立があった。あんな大きなの、入るものか。
「アル、大丈夫だ。十分ほぐしたではないか」
殿下がにじり寄ってくるが、その分、俺はにじり退く。
「大きすぎです。そんなの凶器だ。俺の尻が終わる!」
「終わるわけなかろう……が!」
足首を掴まれ強引に引き寄せられ、あれよあれよという間に、俺の脚の間には殿下が入り込んでいた。
殿下の屹立が俺の尻を狙っているかと思うと、ぎゅっと全身が強ばってしまう。
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