旦那様が、パパ👶になりました!

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「しぶやかちょおおうっ!!!」 「波瑠っ! しっかりしろ!」 「痛いですっっっ!!! 代わって下さいっっっ!」 「代わってやりたいが、こればかりは、なんとも出来ない、、」 「おおうううーっ!」 「波瑠っ! 頑張るんだ!」 波瑠は、産婦人科の分娩台の上で、渋谷課長に手を握られながら、叫んでいた。 赤ちゃんを産むのは、鼻の穴から、スイカを出す程痛いと聞いていたが、太陽を出しても、これ程痛くはないんじゃないかと思った。 難産で、もう産気付いてから、かれこれ一日が経とうとしていた。 「ひ、ひ、ふー、だ。波瑠!」 「そんなの、どーでもいいですっ!」 「波瑠! お花畑だ! お花畑を思い浮かべるんだ! 気持ちを楽にして!」 「ギャオオウウー!!!」 まるで、怪獣の出産だと、渋谷課長は、思った。 その時だった! 「オギャア!!!」 新たな怪獣が現れたかと、渋谷課長は、怯えたが、赤ちゃんが産まれたのだった。 すっかり、疲労困憊した産婦人科の医者が、やっと笑顔を浮かべて、産まれたての赤ちゃんを抱いて、渋谷課長に見せた。 渋谷課長は、赤ちゃんをしっかり抱いて、波瑠に言った。 「波瑠! やったな! 元気な男の子だ」 「しぶやかちょう~~! うっ、うっ、うわーん!」 こうして、波瑠と渋谷課長の子どもは、元気に産まれたのだった。 子どもが産まれるというのは、世界が新しく生まれるのと、同じくらい大変で、でも、素晴らしいことなのである、、。 しかし、波瑠は、次に妊娠するなら、絶対、渋谷課長がするべきだと、思った。 「旦那様が、パパになりました!」 end
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