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キョウヘイからのLINE
その後、キョウヘイ達は、再び、酒を飲む。スチャラカな彼だが、真面目な人格で笑いながら飲む。
2時間、飲みながら、酒が切れた。
「追加するか?どうする!?」
「もう解散でいんじゃね?」
そして、解散することになった。
午後13時00分、皆、帰る。
キョウヘイはしばらくしてから帰るよと言いながら街に向かう。
小泉ハヤトは、自宅に戻って、今朝のことを思い出す。
「命かかってたけど、女の子、しかも、女子高生とキスしたな」
と、つぶやいていた。
スマホが鳴る。驚いて落とした。誰からだろうと見ると、キョウヘイからだった。
無視すると、あとで酷い目をあいたくなかったので出た。
「どうした?キョウヘイ」
キョウヘイは、早口で答えた。
「さっきの女の子いたろ?お前が人工呼吸した娘ちゃん。なんか知らないけど、俺に電話してきたんだよ。用件聞いたら、お前さんに会いたいそうだ。どうする?」
ハヤトは、ドキッとした。命がかかっていたとはいえ、キスをしてしまった。
変な間が生まれ、キョウヘイはからかう。
「命かかっていたとはいえ、キスしちまったんだ。男なら責任とれよ?今、彼女は思春期なんだからさ」
ハヤトは、あの娘のキスを奪ってしまった。罪悪感がでた。
キョウヘイは、おそらく、笑っている。
「まぁ、なにか知らないけど、悪いようにはならんさ。あの娘は、お前に気があるかもな。あの娘の電話番号、教えようか?ひかえておいたから。どうする?」
ハヤトは教えてもらい、電話した。
すると、電話がすぐに繋がった。
「小泉ハヤトです。設楽カガリさんですか?」
間が空き、返事がきた。
「こ、こんにちは!!わ、私がし、設楽カガリです!!先ほどは、命を救ってくださり、あ、ありがとうございました!!」
ハヤトは、ドキッとした。あの時は、命を救うために、人工呼吸したが、あの柔らかい、唇が忘れなかった。
ハヤトは邪念を払うために頭を振った。
「ご要件は何でしょうか?お礼ならいりませんよ?もしかして、唇を奪ったことに、裁判を起こすつもりですか?人命救助には、必要でした。唇を奪ってしまい、申し訳ありません」
設楽カガリは、電話越しだが、おそらく、頭を振っているみたいだ。
「とんでもない!!わ、私、い、命を救ってくださった、こ、小泉さんにお礼がしたいんです!!」
ハヤトは、安堵した。
良かった。訴えられたらどうしようという考えだった。
そして、彼女、設楽カガリは、ハヤトに聞いた。
「小泉さんは、か、彼女さんいますか?五菱さんから、ある程度のお話しを聞き、ご実家暮らしと聞きました」
ハヤトは、キョウヘイが、どんな話しをしたのか、あとで、聞こうと思った。
そして、彼女、設楽カガリが驚きの言葉を言う。
「わ、私、あ、あなた、小泉さんと付き合いたいです!わ、わ、私の彼氏さんになってください!!」
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