桜舞い散る

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桜舞い散る

小泉ハヤトは、現実主義者だ。ものごとには、ある程度、科学で証明されている。だからこそ、これは、おかしな話しだ。 友人達と、お花見する事になった。友人の1人、五菱キョウヘイ。前科2犯の男、無職だ。生活保護を受け、今、B型就労支援に通っているそうだ。 そして、2人目の友人、駿河タカヤは、ちゃんとした、仕事をしている。前科者ではないが、時々嫌味を言う。 彼らとは、昔から、仲が良かった。 キョウヘイは、大の酒好きだ。よく、旅行に出かけては、その話しをする。かたや、タカヤは、アニメが好きだった。ハヤトもアニメが好きだったが、ここ最近観ていない。 お花見は、この俺が、陣地取りになった。 3人で集まって、相談し、陣地取りで誰が取るかで悩み、最後は、ジャンケンで決着をつけた。 そして、当日、俺は、 「行きたくないな」 と、つぶやいて、粟島公園と呼ばれる場所に向かう。まだ、午前09:30。飲み会は午前10時00分開始だ。 桜の雨だ。花吹雪が綺麗だった。34歳だが、感動はあまりしなかった。 そして、運命?なのか。 素敵な出会いが起きた。 きっと、もう体験しないだろう。 運命の女の子、女性に出会う。 それは、楽しい運命になるなんて思わなかった。 きっと、神様のイタズラだと、俺は思う。 そんな、お話しをしよう。
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