カップラーメンが現れた!

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くぎゅうぅぅー 尾中 鳴瑠(おなか なる)が深夜1時に目が覚めて体を起こすと、お腹がめっちゃ鳴った。 「うぅ、お腹空いちゃったぁ」 ぐぅおぉぉぉー 「すごい鳴るなぁ」 とりあえず眠れそうにないし、ベッドから出る。 毛布の外は肌寒くて、出てきたことを少し後悔した。 「白湯でも飲もうかな」 温まりたいし。お腹も多少落ち着くでしょ。 それに、こんな時間に何かを食べるのは健康によくない気がする。 「太っちゃうかもしれないし」 そう考えてキッチンに向かうと、あいつとエンカウントしてしまった。  深夜にヤツに出会ったもので逃れられたものは居ない。 そう、カップラーメンである! ごくっ……。 「た、食べたいけど……あぅ」 迷っているとカップラーメンが話しかけてきた!(そう感じるだけ) 「ボクヲタベテヨ、オイシイヨ!」(高音) 「だ、だめ、今は深夜だし何よりラーメンだよ?ただでさえカロリーが気になってるんだから!」  そう言って、食欲をグッとこらえる。  カップラーメンの横を通り過ぎて湯沸かしポットでお湯を沸かす。 「ここで食べたら絶対に太っちゃう」 すると後ろからなんか聞こえてきた。 「ウルウル、ウルウル、ホントニイイノ?」 「いいってなにが?」 「ボク、いや俺は、豚骨醬油DAZE☆」 「っ!」 そんな、そんなのって……。 「わ、わたし、は……」 「俺と濃厚に絡まない?☆」 ぁ、あぁぁぁ―――!!!
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