7人が本棚に入れています
本棚に追加
=========
「いやー!食わんでくれ!俺は食ってもうまないで!弁当やるから!な!?」
二十数年後。とある地球の端っこで尻餅をついて怯えている男がいた。
男は鼻水と涙を垂らしながら、父親の教えの通りリュックからラップに包んだ大量の緑色に輝くおにぎりを取り出す。
「悪魔のおにぎりっちゅう、我が家に伝わる伝説の飯です!これで許してください!」
男は命乞いするように差し出して土下座する。緑色の艶肌の生き物は思い出に再び出会った時のように『あ』と呟いた。
『ひさしぶりだな!イームラ!お腹すいたぞ!』
飯村尊に、子供のクァルパリクは「にっ」とほほ笑んだ。
最初のコメントを投稿しよう!