2日目

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「ところで」と、お好み焼きを夢中に食べ終わると パールが口火を切った。 「紗倉、仕事は順調?」 「ああ、まあな。合図が来たら、撒くまでだ」 ペットボトルの水を飲んでいると、そんな会話が 聞こえた。 撒く?巻く?何のことだろ? 「スペシャルのお礼に、秘密を教えてあげなよ」と、 パールが満足そうに口周りを舐めながら、紗倉に 言った。 「そうだね。本郷さん、口固そうだし、言っても いいか」 「はい、私、口固い。本郷、嘘つかない」と、櫻子は、 何故かインデアンを真似て宣誓した。 ベッドの枕元にドリームキャッチャーを飾っている せいかもしれない。 「実はね、」と、紗倉は身を乗り出した。 万が一、歯に青のりが付着していたって、私は絶対、 (カエル)化現象など起こさないだろう。 決意した櫻子も、身を乗り出した。
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