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「これって・・・」
「僕の双子の弟だよ。たぶん君と君の友人を轢いたのは僕の弟じゃないかな?」
相手がひき逃げの犯人ではないとわかって緊張の糸が切れたのか、私は膝から崩れそうになった。でもまだ油断はできない。
「弟がひき逃げ事件を起こしていたなんて知らなかったよ。もしよければ当時の状況を話してくれないかい?思い出すのがつらければ無理しなくていいのだけれども・・・。」
男はスマホをしまうと、こっちを向いてそう言った。
「大丈夫です、私も聞きたいことあるし。でも人が多いところではあんまり話したくないというかなんというか・・・」
「わかった。どこか近くの公園にでも行こう。この時間だと子供はあまりいないだろう。」
こうして私たちは近くの公園に移動して話をすることになった。
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