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鈴本と別れて、公園から出て帰路につく。交差点で信号待ちしている時、自分の運の良さに笑いがこぼれそうだった。私は自由だ!
どんっ!
不意に体が道路に押し出される。右を見るとものすごい勢いでトラックが近づいてきて・・・
いったい誰が・・・
意識が遠のいていく。なんとなく自分が死ぬのがわかった。
薄れゆく意識の中、視線を巡らせると鈴本大輔が立っていた。こっちを向いている。その口は、「隠し事なんて一つも無かった。僕たち双子には。」と言っているように見えた。
ーーーーーfinーーーーー
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