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⑥
「さて、では占いを始めましょうか」
紅華は、オラクルカードを手に取り、電気式アロマポットのスイッチを入れた。穏やかなラベンダーの香りが漂い始める。
ベルベットの占いマットを敷いたローテーブルを挟んで、絨毯上に対面に座る。
紅華は、カードを裏にしてマット上に広げる。
「今からやるのは、天界占いというオラクルカードを使った占いです。まず私と、このカードを時計回りに混ぜます」
紅華と紗良が両手で時計回りにカードをかき混ぜる。
「次は、カードを束ねるね」
裏にしたカードを束ねて山にする紅華。そして円を描くようにカードを扇状に広げる。
「では、この山から一枚だけ引いてください。そのカードが紗良ちゃんの『抱えている問題』『望むこと』『望みをかなえるための行動』の全てを示してくれます」
紗良は、迷わずに真ん中のカードを引いた。
「裏返してください」
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