始まりは

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始まりは学校から。 "何してる?" そいつはそうやって俺に声をかけてくれった。 とっても嬉しいかった。 しかも男の子が話しかけてくれた。 日々の学校生活はまるで花のよう咲いてきた。 "今日は五目しよう。" "私の勝ちね。" 五目をやったり。 "いやっ" "私運動は全然できないよ。" "じゃ、これは俺の勝ちだね。" 体育時間にバスケをやったり。 "まじ?これって猫なの?" "そう。だけど。" 絵を描いたり。 学校の友達は良いことだった。 そうやって卒業式が早速きた。 彼には話ができず、卒業式が終わった。 そのあと。 彼に連絡がきた。 「何してる。」 まるで最初の時みたいに。 その時だった。 私が彼を好きになったのは。 いつひとりぼっちの私のそばにいてくれる人。 「ゴロゴロ」 「俺もな。」 そうやって冬休みのあたし達は毎日連絡した。 「今日、熟ガチで大変。」 「あたしも勉強は大変だね。」 「これプレゼント。」 「ありがとう。美味しいそうね。」 「俺からもプレゼント」 そうやってくだらない話をした。 けど私は 'あの子、今何してるだろう。' '会いたいな。' 'あの時のらめん美味しかった。' 「何してる?」 「塾終わったの?」 「よかったら遊ぼう。」 『勉強』 『うん。宿題しなきゃ』 『ごめん、また今度』 彼より私の方から連絡することが頻繁になった。 けど。 ずっと連絡はしてきた。 ずっと。 けど。 彼に対する私の気持ちはたまらなくなった。 '告白しようか' 'いや。無理無理無理' 'でも。' そうやって私の中はぐちゃぐちゃになって 勉強ができなくなるくらいだった。 いつもラインがきたか携帯を確認するばかりで。 彼のことで頭がいっぱいになった。 ある日、俺は決意した。 '今日こそ好きっていうことを伝えてみよう。' あの時俺は最大に回して 恋を伝えた。 「気になる。」 何分後。 『何が?』 「あんたが。よくわからないけど気になる。」 そしてまた何分後。 『ええ。そうなんだ。なぜかな。』 「そうだね。」 『知らないな。好きなのかな。』 「そうかもね。」 またくだらない言葉で遠回りして 3時間ラインをした。 『で。待って。あんたほんとに俺のこと好きなの?"』 「そんなわけないけどね。おかしいな。」 『そういうことだったんだ。』 彼と私はそれでも会話を続けた。 だけど。。 「私が好きだとしても変わるのがあるのかな。」 『変わらないよ。ただ。あんたがそうなんだけだから。』 「もし俺が付き合いたいとしたら。」 彼は少しの間 何も送ってなかった。 長い文章をおくるようだった。 けどそれは 『あんたの魅力を俺にアピールしてみて』 いきなりだと思ったけど。 彼が好きだから。 「私は成長中の人なの」 『それは世界のみんながそんなわけなんでしょ?』 だけど。ムカつくけど好きだから。 「昔は人と話すの苦手だったけど。今はできるんだ。」 「勉強もガンばって成績上がったんだ。」 「ピアノとかも上手になったよ。」 『それは俺にとっては当然のことだから関係ないし。』 『それはちょっとすごいな。』 「じゃ。どう思う?」 俺は知ってた。 あの時 彼は俺を好きじゃないんだって。 けど希望を持った。 『あんたの全部好きだ。』 その時俺はあまりの嬉しさに微笑みが出てきた。けど。 『外見、成績、実力全部好きだ。でも。』 『『あんたの声が嫌いなんだよ。』』 その時思い浮かべた。 俺が電話しようとしたら 断った彼のラインが 『『俺は綺麗な声が好みなんだ。』』 『『ごめん。だから君と付き合えない。』』 その時俺は腹が立って、彼をブロックした。 そして。考えた。 'じゃ最初に言えばよかったのになんで私に優しくしてたんだろう。' '嫌いだ。でも' "好きなのは。なぜだろう。"
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