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【朗報】まあまあやね
ワイが転生した先の王国やけど、1日は24時間で1年は365日なんや。ちゃんと閏年もあるやで。
曜日も月曜日から日曜日まで、まったく日本と同じなんよ。
で、義務教育は週休二日制になっとる。
やから、土日はアルバイトができるンゴ。
ワイ、借金があるから冒険者のアルバイトをするんや。
なんせ、ワイは借金が22億円もあるさかい。
……ぴえん。
まあ、泣いとっても借金は減らんから稼がんとあかんのや。
さてや、本日はお日柄もよくワイのダンジョン初体験なんやで。
学園の体育教師であるアリス先生がB級冒険者やって、アリス先生に雇われるアルバイト冒険者としてダンジョンに入るんや。
ダンジョンは基本的にパーティーでしか入れんのやが、B級冒険者はC級ダンジョンより低級ダンジョンにはソロで入れるンゴ。
ちな、S級冒険者はS級ダンジョンでもソロで入れるんや。まあ、そもそもS級冒険者はソロ活動がメインらしいで。
アリス先生との待ち合わせ場所に早めに到着したンゴ。
「待たせたな」
「いえ、それほど」
アリス先生、「これぞ冒険者」って格好や。
当たり前やん。
ダンジョン入るのにスカートやドレスで行かんわな。
「先生、冒険者の格好が似合いますね」
「今日はF級ダンジョンだから軽装備だぞ」
先生、武器を持ってないもんな。
まあ、ワイの付き添いやしな。
ダンジョンへ向けて歩きはじめるワイと先生。
「しかしお前は1人で出歩くのか」
「え?」
「公爵家の子供なら、外出するなら護衛とかつくだろ」
「皆さん、忙しいようなので」
「ふっ。まあ、お前は瞬間移動ができるしな」
「はい。変態に襲われても殺さずに瞬間移動で帰ってこいと言われてます」
「ふっ。そうか」
いろんな話をしていたらダンジョンへ到着したで。
王都にはF級ダンジョンがあるんや。
上級ダンジョンほど奥深い山の中とかにあるんやで。
ダンジョンに入ってしばらくすると、いかにもゴーレムってのを発見。
そのゴーレムの胸には、青く光っている核がある。
その核を壊せばゴーレムは活動停止するのだ。
活動停止したゴーレムの身体はしばらくすると崩れていく。
その崩れた身体から鉱石や原石が採れるのだ。
その鉱石や原石を買い取りしてもらい、それが冒険者の収入となる。
らしいで。
ワイ、ゴーレムの核を殴ってやった。
核の光が消えてゴーレムは活動停止した。
倒れるゴーレム。
どれどれ。
崩れたゴーレムの身体をかき分けると、鉱石を発見。
初鉱石、ゲットやで!
このゴーレムはF級ゴーレムらしいから、宝石の原石はないらしいンゴ。
「先生、この鉱石でいくらですかね?」
「私は買い取り専門家じゃないからな。まあ、鉄鉱石みたいだから1,000円くらいか」
「はあ」
この鉱石で1000円かいな。
ゴーレムにも体内に取り込む鉱石の好き嫌いがあるらしく、珍しい鉱石を取り込んでいる個体もあるらしい。
F級ダンジョンだから、そんなに珍しい鉱石はないそうや。
まあ、でも、1日に10体のゴーレムを倒せば1万円くらい稼げるし。
ワイ、いつかはS級冒険者になって借金を完済するやで。
【 終わり 】
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