【悲報】戦友がなくなったンゴ

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【悲報】戦友がなくなったンゴ

「ふあっ? 危険が危ないやで」 可愛い猫ちゃんが道路の真ん中で毛づくろいをしているやで。 猫ちゃん、チャレンジャーですごいンゴ。 左右を確認したでござるが車はきてないようや。 「そこの猫ちゃん、今のうちにこっちか向こうへ来るでやで」 うーむ。猫ちゃんにワイの言葉は通じず。 しょうがないンゴ。とりまワイが助けるやで。 きっとあの猫ちゃんは上流階級のお屋敷で飼われているに違いまい。 何かのひょうしに外に出てしまったんやな。 ワイが助けたら飼い主の奥様が感動して「美人の娘と結婚して婿養子になって。もちろん家事も仕事もしなくていいわよ」ってお願いされるンゴ。 そんなバラ色未来を夢見ながらガードレールをヒョイと。 「ふへっ?」 ガードレールをかっこよくヒョイと飛び越えたつもりの、ニートデブで短足のワイ。 見事に短足をガードレールにぶつけたorz やばいンゴ。 この体勢はアウトやで。 受け身ってどうするんや。 もちつけワイ。右手を前に、いや、左手を前に、これいかに? 柔道部の奴らに投げまくられた中学の授業を思い出すんや、ワイ。 あかん。【悲報】ワイはアスファルトに思いっきり頭を…… ゴンッ! ーーーーーーーーーー ブッホッ! 大きなオナラの音で目が覚めたで、草生える。 「おいおい誰やねん、まあワイやけどな、草」 くんくん。まあ、そんな臭くはないけど草やな。 むむっ? ワイは猫ちゃんを助けようとしてアスファルトで頭を…… 知らない天井…… ここは、どこ? で、あお向けに寝ているワイの周りであたふたしている人たちは誰ざんす? 「姫様!」 「エリザベート様!」 なんか、姫様とかエリザベート様とかワイに言っているように思うのでござるが、ちなワイはニートデブの男にて。 むくりと上半身を起こしたワイ。 む? 体が軽い? 「あの、ワイの名はいつからエリザベートに」 「「申し訳ありません!」」 土下座する若い女性が2人。 どうやら、この2人によってワイは転んで頭を打ってピクリともしなかったとか。 むん? イミフやで。 「とりま……乙」 「あ、あの、むち打ちは何回でしょうか」 「む?」 「み、水責めでしょうか」 「み?」 これも何を言ってるかイミフ。 よくよく聞くと、どうやら今のワイはどこぞの高貴なお姫様らしいやで。   で、ワイにおいたをしたメイドとかにワイは厳しいお仕置きをするらしいで。 どれだけやねん、ワイは。 「ちな、とりまトイレに行きたいんやけど」 「か、かしこまりました」 ワイの部屋にはトイレがあるらしいで。 すごいンゴね。 トイレに行ったらワイの長年の戦友が股間になかった……ぴえん。 まあ、女さんに使ったことのない未戦闘の戦友やったが。 さようなら、戦友よ。 どうやらワイは少女に転生したようやな。 ちなワイ、いろいろ知識はあるんや。 女さんがトイレでどうするとかすぐわかったやで。 もう少しで立ったまま小用しようとしたけど、草生えるとこやった。 ここがどこの国なのか。ヨーロッパみたいやが。 トイレは水洗でトイレットペーパーもあって助かったやで。 未開の地の原住民に転生してたら終わってたンゴ。 手を洗う時に鏡があったんやが、びっくりしたで。 10歳くらいやろか。ワイ、金髪碧眼の美少女や。 高貴なお姫様で金髪碧眼の美少女って。 こんなん、生まれた瞬間的から勝ち組やんな。 今まで、ワイに粗相したメイドにむち打ちや水責めとかのお仕置きをワイはしていたらしいンゴ。 今のワイが10歳の健全な男子やったら、ムフフでエッチなお仕置きをするとこやが。 メイドさんの豊満なお胸に顔をうずめたりモフモフしたり。 あ、美少女の今のワイもモフモフしてええんか? トイレから出たワイはメイドさんたちにお願いした。 「お仕置きを発表するンゴ」 ゴクリと唾を飲み込むメイドさんたち。 「2人のお胸をモフモフ100回させてクレメンス」 「「は、はい?」」 「むち打ち100回か水責め100回のほうがお好き?」 このメイドさんたち、ドMなんかな。 「あ、あの、私たちの胸を姫様がもみもみするのがお仕置きなのですか?」 「そやで。服の上からでええで」 流石のワイも生でお胸もみもみはしないやで。 メイドさんの名前はメリーさんとエリーさん。 ワイは右手でメリーさんの右胸を。左手でエリーさんの左胸をもみもみしたで。 ちな、ワイがマッマのお胸以外を触ったのは初めてやろな。 「乙やで」 お仕置きタイムが終わった。 「あの、本当にお仕置きは終わりでしょうか」 「そやで」 ちなみに、以前のエリザベートはどんなふうにお仕置きをしていたか聞いてみた。 エリザベートはメイドさんを素っ裸にしてむち打ちや水責めをしていたらしい。 なんて羨ましい……いや、けしからんやで。 「それはすまんやで」 ワイがやったんやないけど、ワイは謝った。 「姫様……」 「エリザベート様……」 メイドさんたちは泣いたやで。 ほんまにエリザベートがごめんやで。 どうやら、エリザベートは癇癪持ちのわがままなお姫様やったようや。 ワイは良きお姫様に生まれ変わるで。 いや、ほんまに生まれ変わったんやけどな。
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