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2.旅の始まり
「俺の名前はガイア、“業火の勇者”ガイアだ!よろしくな!」
と赤髪の快活そうな青年ガイアは言った。
「僕は…“暴風の勇者”ダクラです…よろしくお願いします…」
と黒髪の気弱そうな青年ダクラは返した。
「お前はなんて名前だ?」そうガイアが聞くと…
「私に話しかけるな!貴様らと馴れ合うつもりはない」
「まあまあ名前だけでも…」そうダクラが言うと
「…シーナだ」と青髪の女青年シーナは言った
今、そのやり取りを遠目から眺めて羨ましそうに思っている俺、“鋼鉄の勇者”バルガはそう思った…
さっさと行ってしまおう…そう考え、他の勇者より人足先に魔王封印の旅に出たバルガだった…
「封印魔剣か…少しカッコ良かったな…」
そう言いながら道を歩くのは“鋼鉄の勇者”16歳ウミガメ座で超絶的なイケメンの勇者バルガである…え、イケメンは余分?
まあ、そんな感じで魔王を封印する旅が始まったけど、ハッキリ言って出来る筈が無い
だって訓練も無しに魔王を封印しろなんて、そもそも封印自体やり方知らんし…そこをどうにかするのが王様の仕事でしょ、他国に助けてもらえよ…
魔王が出て来て世界がピンチ?他の国も協力しろや!と言っても無駄、何故ならこの国は大陸に残る二つの国の内の一つであり助けを求めても答えてくれるのは帝国か海の先にある東洋の黒だけで勝てる訳がない
無理でしょ…
そう考えながら足を進め最初の村まで進むのだった
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