【自創作】「ニア」という面を被った少女の話

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【自創作】「ニア」という面を被った少女の話

『みんなが好きなのは、みんなと過ごしたのは「僕」じゃなくて「ニア」だから』 そう思い始めたのはいつからだったか。最初の頃はともかく、いつかの日からか「ニア」という仮面を被り、自分を偽った。……だけど、あの感情だけは、あの恋情だけは「ニア」としてじゃなく「僕自身のモノ」だったのは自分でわかった。だけどあの人は患者の「ニア」として接していて、それでしか見ていない。あの感情が「僕自身のモノ」だったとしても周りからは「ニアの感情」として見えてしまうんだろう。仮面を被って、笑って、泣いて、怒って、日々を過ごした。……僕はこの場所で感情を学べたのだろうか。……いや、学べたはずだ。「ニア」を通して、沢山の感情を。だけど、みんなの近くにいるべきは「僕」じゃなくて「ニア」だ。自分を偽ってでもそばに居る。それが『正解』なのだから。 今更だが自創作や企画参加してできた子はタイトルに【自創作】表記してま〜す
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