任務「刀剣との信頼関係を見定める為に特定の刀剣に「嫌い」と言う」

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任務「刀剣との信頼関係を見定める為に特定の刀剣に「嫌い」と言う」

ある日の審神者会議。 役人「……という訳で資料に目を通して実績を提出するように。以上」 凪咲「(『刀剣との信頼関係を見定める為に特定の刀剣に「嫌い」と言う』ねぇ……)」 「(期間は一ヶ月。ご丁寧に小型カメラとマイク……)」 「(こりゃ提出しないといけないやつや……絶対めんどくなる。てか政府アホなん?)」 そう思いながらさらさらっと資料に目を通していく。 凪咲「(ん、あったあった。えーっと対象男士は……)」 我は愕然とした。内容自体は問題ないのだ。……そう、内容自体は。 凪咲「(え、あ、は??なんか多ない???ゑ???)」 対象男士は3振。加州清光、三日月宗近、そして山姥切長義。 凪咲「はぁぁぁぁ……」 我は大きなため息をつく。 凪咲「(メンタル死亡確定やん無理…クソ政府がよ……とりあえず表面上はちょぎだけってことにしとこ……)」 我は水守ちゃん達に絡みに行くことにした。 凪咲「ねぇねぇ水守ちゃんは誰に言うって書いてあった?我はちょぎなんだけどさ」 もみじ「俺は肥前〜」 水守「薬研と……乱……」 紬「えっ水守ちゃんとこ2振りなの?」 水守「うん……ご丁寧にうちの初鍛刀と4番目に来た子……初期メン……」 あっはっは、我よりマシやん全員一番最初に来た子だぞ…… 皐月「うわっ……政府エグ……」 月ちゃんの言う通り。エグすぎる。殺す気なんか 晃「まぁお互い健闘を祈ろう〜」 弥生「そうだね」 そんな2人の言葉にその日は各自解散となった。 本丸に帰城〜!!さぁて仕事しないとな〜!!!()……はぁ、あれやんなきゃ……。 凪咲「(こーゆーやつはさっさと片付けるに限る。)」 そう思いながら縁側を歩く。 凪咲「ねぇねぇ堀川〜、清光知らん?」 堀川「加州さんですか?見てませんけど……」 凪咲「ん、わかった!清光見かけたら探してたって伝えといて〜」 堀川「はーい!」 そう堀川に伝え、縁側を歩くが清光の姿も、旦那の姿も、ちょぎの姿も見当たらない。 凪咲「はぁぁ……部屋戻ろ」 仕方なく他の仕事をしていると襖を叩かれる 清光「主入っていーい?」 凪咲「ん、どーぞー。……清光やん。」 清光「堀川が「主さんが探してた」って言ってたんだけど、どーしたの?」 凪咲「ちょっと言いたいことあるんやけど、」 清光「?」 凪咲「あんなぁ……実は清光のこと、嫌いなんよ」 清光「え、?な、んで?嘘、でしょ」 凪咲「……」 清光「ねぇ主、!何か言ってよ、!嘘だって…言ってよ……!ねぇ何が嫌だったの?主が嫌なところは全部直すから、!愛してくれなくてもいいから、だから、せめて、嫌いにならないで……」 凪咲「……清光」 清光「どうしたの、?」 凪咲「我さ、清光のこと、好きだよ……少なくとも、嫌ってなんてない」 清光「良かっ、たぁ……」 凪咲「ごめん……ごめんな……」 清光「えっ主!?なんで涙目なの!?!?」 そういう清光に書類を見せる 清光「ふぅん……『刀剣との信頼関係を見定める為に』ねぇ……。主にこんなことさせてさぁ……政府ボコしてきたいんだけど?」 凪咲「流石にダメ、我のこと思ってくれるんは嬉しいがそれは辞めてくれ清光が刀解になりかねない」 清光「うーん、そうだね。わかった。主後で爪紅塗らせてね〜!!」 凪咲「えっあっうん、?」 凪咲「(次は旦那にしよう……。)」 そう思い、縁側を歩く。いつもは縁側にいるはずなのに今日は居ない。 凪咲「(あれー、?おっかしいな……。何処??)」 まぁフラフラと歩いていれば会うだろう。そう思い文字通り縁側をフラフラと歩く。 三日月「ん?主ではないか」 凪咲「あ、三日月」 三日月「どうしたんだ?誰かを探してる様子だったが」 凪咲「実は三日月を探してたんよ、」 三日月「俺をか?それでどうした?」 凪咲「実は三日月のこと嫌いなんよ」 三日月「……ほう?そうか、主が俺を嫌いと言うなら最低限近づかぬよさ。俺は今まで主にちょっかいをかけまくっていたからなぁ、嫌われるのも致し方ない。主が俺を見たくないと望むのなら俺を刀解でもするか?」 凪咲「えっあっ……刀解なんて絶対せんから、嫌ってへんから、ちょ、この資料、見て」 我はスッと資料を手渡す。 三日月「ふむ…信頼関係を見定める為に、か。政府も中々酷な事を言う」 凪咲「嫌ってへんから、信じて、」 三日月「よいよい、嫌ってないとわかっただけでこのじじいは満足だ。」 凪咲「ごめん、ごめんな……」 三日月「よいと言っておろうに、」 「(最後は、長義かぁ……。)」 長義は今週の近侍だからサラッと言えるが気まづくなる。どうしたもんか。 凪咲「んねんね、ちょぎ。」 長義「どうした?」 凪咲「あんな、ちょぎのこと嫌いなんよ」 長義「え、は?」 凪咲「聞こえんかった?嫌い言うてんの」 長義「…そうか。」 凪咲「(やべしょげちゃったまんばに怒られる)」 「ちょぎ、?」 長義「……なんだ」 凪咲「ごめんなちょぎ。嫌いじゃないねん。実はな……」 我は近くに置いてあった資料を見せる。 長義「……政府は何を考えているんだかさっぱり分からないな」 凪咲「ほんまそれ。だから嫌いじゃないねん、」 長義「そうか、嫌われてなくてよかったよ」 凪咲「嫌われてなくてちょぎ嬉しいん?」 長義「そ、そんなわけでは……」 凪咲「ほんまかぁ?顔赤いで?」 長義「……ほら!!終わってない仕事があるだろう!」 凪咲「話しそらしたなぁ〜?」 もみじは暗い部屋で椅子の肘掛けに肘を付け、頬杖をつきながらモニターに映し出された映像を見ていた。 役人「お前の思いつきもたまには役に立つな」 スーツ姿の男がもみじに言う。 もみび「えー、『たまには』?いっつもでしょ?」 役人「はぁ……」 男のため息を聞いてか聞かずかもみじはニヤニヤ笑っている。 もみじ「(ふふふ……。『刀剣との信頼関係を見定める為に』。俺が反応見たいだけ?いやいや。さぁ〜て、建前でしょうかどうでしょうか?)」 そんなもみじの思惑は誰も知らない。
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