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【自創作】本当のこと…?
「ねぇ、――――――。」
誰。そんな名前、知らない。
「知ってるはずだよ、だって……」
やめて。思い出したくなんてない。
「あっそ。でも思い出してくれないと困るんだよね」
は、?私が思い出さなくても、困らないでしょう
「だってこの名前は君の……」
「……、夢見が悪い……。風邪を引いたからかな、」
「大丈夫ですか、ニアさん。魘されていたみたいですが。」
「先生?」
…そういえば体調悪くて病棟の空き部屋貸してもらってたんだっけ、
「大丈夫です、ちょっと悪い夢を見ただけなので、」
「そうか、ならいいんですが…相談はしてくださいね、」
「、はい」
『だってこの名前は君の本当の名前でしょ?』
しっかり聞こえた、私の本当の名前。そんなのは無い。私はニアだ。リムレス先生の、診療所の、患者の、ニアだ。それ以外の名前なんて、無い。でもあいつは……
『月影琉華』
しっかりと、私に知らしめるように…私に思い出させるように、言っていた。
「(考えるのはやめよう。月影琉華なんて知らない。私では無い。…はぁ、寝よう)」
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