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【自創作】夜の散歩
「……はぁぁ」
久々に診療所の外に出て歩いている。夜だけど散歩。こんなことしてたらリムレスに怒られちゃうかな。
「あれ、珍しいね、"月影琉華"さん?」
「……は、?お前、蒼、葉……何の用ですか。」
「ん?ちょうど1人だったし姉さんが俺のとこ、こないかなって思ってさ!」
「何言ってるんですか、貴方のとこなんて行きたくないですよ」
「そっか……じゃあ」
あの人たちを殺せば姉さんは来てくれる?
「……本当、あの人達の子ですね。」
「それは姉さんにも言えるんじゃないかな?」
「そうかもしれませんね。……とにかく貴方のとこには行きませんから。」
「……あーあ、行っちゃった。姉さんは狂ったね。あの人たちのせいで。待っててね、姉さん。俺が戻してあげるから……」
「…もっと眠れなくなった。どうしよ。」
ふらふらと病棟を歩いてみる。勿論夜中だから静かに。
「……ニア?」
「…リムレス?……まだ起きてたの?」
「あぁ、ちょっとやることがあってな。というかそれはこっちのセリフだ。お前さんまだ起きてたのか?」
「ちょっと眠れなくて。さっき外の空気吸ってきたところ。まぁ更に寝れなくなったんだけど。」
「……また寝てないのか」
「……気の所為だよ。」
「隈が見えるのも気の所為か???」
「…スゥ……」
「…ニア」
「……なんですか」
「寝ろ。それともお前さんにも直々の添い寝が必要か?」
「!?いや、大丈夫、大丈夫だから、!!」
「本当だろうな?もし今日も睡眠を怠ったりしたら……」
「寝る寝る、!!寝るから、!!!」
「その言葉、信じるぞ」
「……うん、おやすみ、リムレス」
「…おやすみ、ニア。しっかり寝ろよ」
「はーい」
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