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桜舞い散る夢の続き。
自ら壊した夢。その日から悪夢を見る。たまにだが。でも時々、違う夢を見る。あの時の。まだ幸せだった時の夢。やだ。そんな記憶見せないで。幸せだった時の記憶なんて。幸せだった時なんてあの時しかないじゃん。僕の記憶は辛い記憶しかないよ。三日月との記憶は…あの時は幸せだった?本当の意味で笑っていた?わからない。感情なんてどこかに置いてきた。ずっとあるフリをしていた。泣くことなんて忘れた。だけど刀剣男士と、水守ちゃんと、紬ちゃんと、月ちゃんと、もみじと。過ごしてきたせいかな。また感情がある気になっている。いやあるのかもしれない。でも1度は捨てた感情。僕に喜怒哀楽を感じる資格なんてない。嫌だ、感情なんて邪魔なだけだ。感情が無ければ辛いなんて思わない。悲しいなんて思わない。なのになんでまた感情なんて…。
「……じ……主!」
そこで我はハッとした
「うぇっ、清光?」
「もー、さっきから呼んでるのに全然気づかないじゃん!」
「ごめんって〜。で、どしたの?」
「昼餉!燭台切と歌仙が呼んできてって」
「おけ!すぐ行くから先行ってて!」
「りょ〜か〜い」
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