私が私でいるために俺として生きる。

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さすがに、三ページまできたし、Aちゃんの言った言葉について話そうと思う。 さっきも言ったと思うけど、二年前の、朝は何枚も重ね着しないと寒いくらいだったのに、昼になったら汗を掻くくらい暑くなった日。 何年かぶりに赤トンボを見て、周りに誰もいないのをわざわざ確認してから、走って追いかけた三時間前くらいに、私の心をえぐって、私を変えた、Aちゃんにかけられた言葉―― 「◯◯ちゃん(私)って、かっこいいよね。」 そんな言葉って思うでしょ? 思ったでしょ? 思ってない人もいるか。 いるよね。 知ってる人は知ってると思うけど、言葉って受け取り手によって色が変わるんだ。 「知ってる人は知ってると思うけど」って、別に知らない人を責めたいってわけでもないし、変だとも思ってないよ。 こういう表現の仕方がしたかっただけ。 話を戻すけど、言葉は見る人がいる場所や見る角度で色が変わる。 「かっこいい」の見え方は多くの人は白く見える方にいる。「かっこいい」が褒め言葉だと受け取る、受け取ると思っているから。でも、私はその反対にいる。つまり、黒く、闇のように見える。私には、褒め言葉には聞こえないから。 …ぬなぬ普通、「かっこいい」って、褒め言葉じゃない? 私の普通だから、普通だとは思わない人もいると思うけど、私の立場になって読んでほしい。 嫌ならそれでも大丈夫。責めたりしない。 読んでくれたら、それだけでも嬉しい。 男の子とか、男の人とか、男性とか、言われたら嬉しくない? 嬉しくない人もいるだろうし、言われても嬉しくないって思う人がおかしいとは思わないし、おかしいだなんて思いたくもない。 だから、嬉しい、嬉しくないはおいといて、なんで私が「かっこいい」って言葉で私でいるのをやめたのかの話をするね。 面倒くさくてごめんなさい。
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