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翌朝野営の片付けを行い、出発の準備を終えた頃
「ディア、昨日は何も無かったのか?」
フェイルから起きて早々に聞かれたがあえて私は何も無かったと答えた
何も無かったと言えば何も無かったが
何かあったと言えば何かあった
魔物が襲ってきた程度のことなので何も無かったに等しいという事だ
そこで改めて自分が強くなっていることを実感した
HP200000/200000
MP1000/1000
attack/10000・agile6000・recite1500
Physics,P6000・magic,P2000
スキル:ストライカー
前衛向きのステータスだが、その辺の魔法使いの攻撃ならダメージはそんなに痛くない
昨夜の魔物も全て一撃だった
以前に比べて魔物が弱くなっているのか
私自身が強くなってるのか推し量るには敵が少々弱すぎたと思う
大体の魔物が
HP2000\2000
MP100\100
attack/1000・agile500・recite600
Physics,P200・magic,P300
スキル:ー
大体の魔物がスキルを持たず産まれてくる
そしてステータスも貧弱そのもの
だが、疑問も生じる
こんなに貧弱なステータスの魔物が居るなら
なぜ魔族が誕生するのか
この疑問を解消するのに3つ例外がある
可能性の高いものから順にあげていこう
1つ
稀にスキルを持って産まれてくる魔物が居るがそういう奴は早々に成長していき下位の魔族になることが多い
魔物から魔族になる時にスキルを得る奴もいるがスキル無しで成長していくのは中々に厳しい
スキルが無いという事はその貧弱なステータスで生き残り続けねばならない
無理な話である人間に狩られるのも時間の問題
だがスキルがあればステータス以上に力を発揮する場合と生き残る確率も高くなる
2つ
ステータスが異常に高い魔物が産まれてくることがある
とは言っても体力が高いだけだとか、攻撃力が高いがスピードが無いなど様々だが
これはよくある、1部のステータスだけが以上に高く運良く生き残り
魔族に昇格しスキルも獲得する
3つ
これが問題である
生まれた瞬間から魔族
そうつまり、上記にあげた内容2つを生まれた時から持っている奴
ステータスに至っては下位の魔族と遜色無いレベルで高い
本当に極稀な確率だがあることにはある
というより私がこれだ
恐らくだがエゲルもそうだと思う
こんな感じで魔族が絶えない理由だ
··········
産まれてくるのはあれだなちょっと魔物同士、又は魔族同士がイチャイチャしたら··········出来るらしい·····
と、まぁ少し脱線したが
とりあえず私の成長具合を確認しようと思ったら少なくとも中位の魔族が必要という訳だ
私が封印される前に知っている中位の魔族達はもしかしたら上位に昇格しているかもしれないが、私の方が上位魔族歴が長いので恐らく勝てる
とりあえず、移動中は人目につかない事を言われているので大人しく刀に戻るとしよう
「おい、人間のオス名はなんという?」
「散々アーシャが呼んでるから、聞こえてる
だろうがよ·····フェイルだ」
「アーシャの声は聞こえるんだがな、お前の
事を呼ぶ時だけやたら耳が悪くなるのだ
すまんな」
「いじめ、良くないと思います」
と、肩を落とすフェイル
「フェイル、私は今から刀に戻るが
道中勝てないと判断した魔物か魔族と遭遇
した場合は刀を抜け
刀の中からある程度の情報は分かるが
鞘から抜かれないと私も自由には動けん」
「おう、分かった
にしても、アンタみたいな化け物封じ込め
るって中々に凄い封印なんだな」
?
待て、もしかしてこいつ
「フェイル貴様、学校の成績は?」
「··········まぁぼちぼちっすね」
「はぁ·····まさかとは思うが魔法使わないから
と碌に勉強してないな?」
「いや〜どうっすかね」
「また時間のある時に教えてやる
アーシャすまないが、このバカに基礎
ぐらいは叩き込めるか?」
「あ、はい分かりました
1から説明するのめんどくさいですもんね」
エッヘンと胸をはるアーシャ
戦闘では回復ばかりで、余り役に立ててないと感じているのだろう
が、回復無しで勝てるのならそれはそれで良い事
問題は回復しながらじゃないと勝てない
又は回復が間に合わない相手がいる時等だ
アーシャが優秀な回復魔法使いだから余り、戦闘に支障は起こらないと思うが、少しばかり心配でもある
「なら、移動は頼んだぞ」
と、伝えて刀に戻る
··········
「さて、そろそろ出発するか」
「れっつ、ごー!」
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