いつから、そこに居るのか

14/41
前へ
/41ページ
次へ
道中アーシャに魔法について、教えて貰っている最中途中で魔物が数匹襲って来たが余裕で返り討ちにした時 「フェイルって、なんで魔法使わないの?」 「そりゃー、自分のステータス見た時に 魔法の才能があるか無いか一目瞭然だろ」 やれやれとやるアーシャ 「おい、バカにせず教えてくれよ」 「人に物を頼む態度じゃないですね〜」 と、ニヤニヤしてるアーシャ 「·····教えて·····ください」 「そこまで言うんならしょうがないな〜」 と胸を反る 立派な2つの丘が強調される 「じゃ、さっきのおさらいしようか 聞くだけじゃなく、自分の頭の中で 言語化して、人に説明出来たら 頭では理解出来てるってのが私の自論 なんだよね〜」 「分かった まず、魔法は5つの元素と回復魔法に分ら れる」 「うんうん」 「で、5つの色が 赤・青・緑・光・闇 で各元素ごとに特徴がある」 「うんうん」 「赤なら攻撃系 特に炎やバフ系統の魔法が使える 最上位の魔法は炎系だったっけ?」 「そうだね、赤の魔法の最上位は 強力な炎系魔法になるね 逆に赤の中位ぐらいならバフ系も 存在するよー はい、次行ってみよ〜」 「次は、青だな 青は守護系だな 守ったりすることが得意な魔法だが 最上位は封印魔法だったな それこそ勇者がディアにしたみたいに」 「そうだね各元素の最上位の定義は有るんだ けどね、どのような魔法になるかは分から ないんだよね 例えば、ディアさんが封印された魔法が ただの封印じゃなくて、封印された対象の 回復と成長を促す魔法だったら それはもう封印魔法じゃなくて 封印しながら対象を強くしちゃう魔法に なってるじゃない? だから、詠唱次第では大部分は同じで 細かいところは使用者でいじれるのが 魔法の醍醐味なんだよね〜」 「それ聞いて思ったんだが 赤の上位魔法に何らかの現象を追加出来る ってことなのか?」 「ざっくり言えばそうだね でも、出来る人間は限られるかもね 最上位魔法は詠唱の際にその元素を最初に 言わないといけないんだけど その瞬間にはもう元素固定しちゃってるから 別の現象を混ぜようとしちゃうと最初に 言った元素と反発しちゃうから凄く難しい んだよね〜」 「じゃ〜、やっぱり勇者は強すぎたんだな」 「そうだね、でも勇者はディアさんになんの 付属効果付けたんだろうね? 見た感じだったら何も分からなかったよ」 「ステータス見たら分かりやすいかもな あいつ自体にはステータスバレてるんだし こっちが見たいって言っても別に良いだろ」 「それもそうだね よし、じゃー次行ってみよう!」 「えーと、次は緑か 緑は自然にを使った魔法だったな 木を生やしたり、風を操ったり、天候を 使ったり出来るんだったな それで、最上位魔法はなんなんだ? そこは、教えて貰ってない筈なんだが」 「それがね〜、緑の最上位魔法は未だ観測 されてないんだよね〜 使える人間が未だに居ないらしいよ?」 「そうなのか ならめちゃくちゃ凄い魔法なんだろうな」 「そうかもしれないしそうじゃないかもしれ ない、楽しみだね!」 「よし、なら次は光だな 光はバフ系だったな 最上位はバフ系の最上位 って、これ結構曖昧だな」 「曖昧なのも、バフ魔法の種類が割と多いか ら、状況に合わせて魔法を使い分けて 尚且つ、与える恩恵は大きくしたいから 元素の名を使って無理やり最上位魔法 として、使ってる事が多いんだと思うよ〜 ほい、じゃー次行ってみよう!」 「次は闇だな 闇はデバフ系の魔法 単純に呪いって言われる物で ステータスダウンや毒、精神汚染 とかそんなんだったな 最上位魔法は即死魔法だったな ·····ぶっちゃけ闇魔法が1番良くないか? 最上位魔法即死だし」 「そうだね〜相手の行動阻害や、毒による じわじわした、攻撃だから後衛で戦う分に は最適解かもしれないんだけど 最上位の即死魔法は凄く難しいんだよ」 「そうなのか? 普通に詠唱終われば即死って感じだと 思ってるんだが」 「魔物はそうなんだけど 魔族クラスになると詠唱を阻害出来る ぐらい強いのと、レジスト出来るのが 一概に強いとは言えない感じなんだよね」 「レジスト?なんだそりゃ」 「簡単に言っちゃえば抵抗だね 詠唱が終わって効果が発動してる時に 魔力と自分の精神力プラス、ステータスの の魔法防御で抵抗できるの 何が大変かって、この時 死にたくない って思えば死なないんだよね だから使う場面が凄く限定されてて 使いにくいんだよね」 「そうなのか、詠唱終わった=死ではないん だな」 「そそ、だから闇魔法使うよりもステータス 上げたり、超火力でゴリ押しした方が勝率 上がると思うんだ〜」 「まぁ、レジスト出来るだけまだマシか 詠唱終わったら即死なら太刀打ち出来ない もんな」 「レジストは闇魔法にだけ有効 じゃないんだよ? 他の元素にも有効だよ? バフ系は受け取る相手が味方だからレジスト することは無いと思うけど もしかして〜フェイル君は〜学校で話しを ちゃんと聞いてなかったのかな〜?」 「ニヤニヤしながらこっち見るな 魔法なんて、見てから避ければ良いと 思ってたし、なんなら俺使わないから 聞いてなかったよ」 「実はね〜 フェイル君にも魔法使えるんだよ〜?」 「は?」 「魔法はね ステータスやスキルで強くはなるけど 全く使えないって事はないんだよ?」 「なら、俺にも何かしらの魔法が使えるって ことなのか?」 「そうだね〜 なんの魔法が向いてるかは今は分かんない から王都に帰ったら見てみよう!」 「そうだな」 (まさか、魔法が俺にも使えるなんてな) ステータスの伸び方が物理寄りだったから、魔法の才能皆無だと思ってたが 「最後に回復魔法だな 回復魔法は最上位魔法無いんだよな? だから、中位の魔法で回復しつつ戦闘続行 させるのが目的って感じだったか」 「さっき魔物が来たから中断したけど 回復魔法にも最上位魔法は有るんだけどね」 「なんだよ、有るんなら有るって 言ってくれよ、またディアにバカにされる だろうが」 「いや〜有るには有るんだけど 誰も使わないと思うんだ」 「どういうことだ?」 「ん〜〜····· それじゃー、問題です! 回復魔法の最上位魔法が有るとして どんな魔法でしょうか!」 「そりゃ、どんな傷も回復出来る魔法 とかじゃねぇの?」 「ぶっぶー どんな傷も中位の回復魔法で治ります 会得難易度は高いけどね〜」 「·····?じゃー、何が最上位になるんだよ」 「死者蘇生·····だよ」 「は?」 「死んだものを生き返らせる魔法が 最上位魔法なの だから有っても誰も使わないから 無いに等しいってこと」 「なんでだ?生き返るんなら使えば悲しむ 人間減るのに」 「魔法には大体代償が要るの 最上位の回復魔法以外は魔力と詠唱で その代償を補ってるんだけど·····」 「なんだよ、もったいぶって」 「··········最上位の回復魔法の代償はね その魔法の使用者の命なの」 「··········なるほどな つまり、生き返っても人の数は変わらない ってことか」 「うん、しかも自分から自殺行為をするから 誰も使わないよねって思うんだ」 「それもそうだな」 「ま、まぁ基礎はこんな感じかな? 多分ディアさんに頼まれてる事は出来たと 思う!」 (なんやかんや、ディアの事気に入ってんな) 俺も別に嫌いでは無いがどうも、魔族というのが抵抗あるようだ いつか裏切るんじゃないかと心を許せない 「そろそろお昼ご飯にする? 私お腹減ってきちゃったし!」 「あー、そうだな多分昼時だろ」 「ちゃちゃっと準備するから、ディアさんも 出してあげてね〜」 「あいよ」 そう言って2人で荷物を置き各々準備に取り掛かった
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加