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「ねぇ、行かない方が良いんじゃない?」
すれ違った友人が小声で言う。
「どうしてだ?せっかく俺を頼ってくれる人物がいたというのに。」
俺も小声で返す。
「うーん…。なーんか怪しい感じがするっていうか…。気のせいだと思うけど…。」
「ああ、気のせいじゃないか?あの2人とは今までも関わってきているが、何もないぞ?」
「ああ、そうだよね。ごめん、引きとめちゃって。」
「いや、気をつける事にこしたことはない。教えてくれてありがとう。」
「「……。おーい、佐藤くーん?早く来てよー」」
廊下の先に行っていた2人が同時に言う。
「ああ、すまん!」
俺は走って2人を追いかけた。
「廊下をそんなに走るな。人が歩いているのに。」
「あ、申し訳ない。」
鈴木先生に、少し小さめの声でそう言われた。俺としたことが、周りが見えなくなっていたようだ。いつもはそんなことはないのだが…。反省。
「「……」」
ん?2人がずっとこっちを見ている。そりゃあそうか。他人に迷惑をかけたのだからな。
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