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「んっ……ぅあ……っ」
「棚辺……はっ……たな、べ……」
激しく突き上げるその背中に、抱きつきながら爪を立てて必死に快感を逃がす。
心はないと、ただの捌け口だと理解っていても、それでも体を重ねてしがみついてしまうのは、俺が俺の欲望に気づいてしまったから。
それがたとえ刹那の感情だとしてもこの人には俺が必要なのだと、今彼が求めているのは自分なのだと、この瞬間だけでも彼の執着をこの身に感じることができるのならば、と願ってしまったから。
この自分勝手な男に愛を乞う気持ちを肚に収めて、白濁な肉欲と一緒に飲み込んで、俺は今夜も彼に抱かれる。
拗らせ過ぎてまずは体から…ってヤッちゃってる上司と、絆されつつもまっっったく伝わってない細マッチョ部下の話。
(#創作BL版深夜の60分一本勝負)
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