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1章 お菓子な悩み事
少し薄暗い部屋に、観葉植物、薬草の入った小瓶、天上から吊るされた薬草の原料が所狭しと並べられている。部屋の一画にテーブルがあり、店長の明日香は今日のこれからのことをじっくりと思案していた。テーブルの上には紙の資料、ペン、そして、小さなサボテンの入った透明の容器が3つ、並んでいる。
小さくノックがあり、部屋の扉がガチャリと開く。少し緊張した面持ちの男性が入ってきて、無言で明日香と視線を交わした。
明日香は男性に軽く会釈をして席を立ち、引き締まった表情で男性に声をかける。
「じゃあ、行きましょうか」
扉の外は真昼の太陽の光であふれ、これから勝負に臨む二人にパワーを与えているかのようだった。・・・テーブルの上にはサボテンの容器が2つだけ、残されている。その子たちは、今日、お留守番なのだろう。
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