デスドリーム

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こんにちは地獄の使者ミウと申します。突然ですがこれから6人でデスドリームの中に入ってもらいます。出られるのは一人だけ命をかけてプレイしてください。なお取り返しのつかないことになっても責任は取りません。男女3人3人裏切ったって、生贄にしても構いません。ではスタートです。」「あっそうそう地図を渡しておきましょう一枚しかないので大事に保管するのですよ。では頑張って」…えっどゆこと?「よしまず出口を探そう」と意外に冷静に声を上げたのは優香ちゃん。リーダーシップがありなんだかんだクラス委員をやっている。「えっ本気で信じてんのかよ」次に声を上げたのは勇治。元気でスポーツマンて感じの男子だ。「うん。だって私たちハイキングしてたら,足滑らして崖の底に落ちたんだもん。記憶はあるんだよね。」て冷静すぎて逆に怖い。でもこれが優香ちゃんだ。「えっそれってほんと?」と3番目に声を上げたのは勉強成績優秀陸だったおっとり系男子だけど,勉強する時だけはへんにスイッチがはいちっゃう。わたしからしたらついていけないタイプだ。「ほんとだとおもうぜ。俺記憶あるもん。まぁ俺は崖に落ちる前,足を滑らしたってところまでだけどな。」そう答えたのはかっこよくてしっかりしてる絢斗だ。ちなみに絢斗は私の憧れ「作戦を立てよう」優香ちゃんが指揮をとった「星歌,美優こっちにきて」美優はわたしと同じ地味女子残念ながらなんの取り柄もない。すると優香ちゃんが「この夢の中には悪魔や鬼が中心的にいるみたい」「あと迷路みたいに道が分かれたり回ったりくっついたりしているからむやみに動くのは危険だ」と絢斗が言った。なるほどわかりやすい。つまりここは巨大迷路のようになっていて主に悪魔と鬼が出てくるらしい。2チームに分かれて出口を探すことになった。チームは美優・勇治・絢斗の3人と優香・陸・私だ。わたしは絢斗と一緒が良かったけどさすがに女子一人はきつい。ということで今のチームになった。入り口には2つ道がある。右は絢斗達で左は,私たちのチームが行くことにした。入ってみるとさっそく道が分かれている。わたしは右に行きたいと言ったが,陸が反対している。「わたしは右のほうがいいと思うな」と優香ちゃんが言った。さすがに陸も反対しなくなった。実は陸は優香ちゃんのことが好きという噂があるのだよね。噂されている本人も気づいているぐらいみんなに知られている。今日告白するつもりだったのなら申し訳ないな。だってみんなを崖の方に誘導しちゃったのはわたしだから…『ねぇこっちきてすごい景色が綺麗』『ほんとだ…』みんないい景色に見とれている。その中でも一番目を輝かせいいたのは優香ちゃんだった。陸は不安ででも楽しそうな表情をしていた。今思えばあの表情は告白が成功するか,失敗しても今まで通り過ごせるかそうゆう思いが顔に出ていたんじゃないかな?そう思うとますます申し訳なくなる。そう思っているとある道しるべがあった。「ゴール?」と嬉しそうな優香ちゃんの顔は一瞬で絶望に変わったのがわかった。そこには椅子が2脚あったのだ。道しるべには(ルール)次やるゲームも含め3回負けたら死ぬ。・今回のゲームは椅子取りゲームだ。ルールを知らない人は周りの人に聞け。10分後に始める。「えっなにこれ?3回負けたら,死ぬの?ねぇ嘘だよね。死にたくないよ。」泣き叫ぶ優香ちゃん。一方陸は道しるべを見ているというか調べている。側面を見たり,裏を見たり,引き抜こうてしている。こうしてわかったのは一回のゲームで死ぬことはない。どうゆう事かと言うとこれから何回かゲームが出てくる。毎回一回戦しかしないと言う事だ。地図を見ると8回ゲームがある。私たちのうち誰か一人だけ生き残ると言う事だ。「まるで僕たちが3人で行動するのがわかってたようだね。」「そうだね」無視するわけにはいかないので返事をしておいた。『あと1分で始める。用意をしろ。』「とりあえず参加しようよ優香ちゃん」「うん」優香ちゃんの声は恐怖で震えていた。曲が流れた。10秒ほど流れてまた曲が変わった。とおりゃんせからかごめに次は一年生になったらに変わった。全部こわい噂があるやつだ。とおりゃんせは,神様への生贄説がありかごめは流産説や殺人説などがあった。一年生になったらは一人足りないと言う説があった。わたしは正直言って恐怖系は苦手だ。けど一度聞いた怖い話は忘れないんだよね。あっ曲が止まった。わたしは後ろにあった椅子に急いで腰かけた。椅子が倒れた。背中に痛みがはしる。もう一つの椅子は優香と陸が奪い合ってる。「わたしの方が先に座ったんだ。」「うるさい僕のほうが先だった。そこどけよ‼︎」二人とも怒鳴り合っている。こんな時に思うのはなんだけど悲しいな。不思議だな。人って命がかけられると平常を保ってられないんだ。お互いを殺し合うんだ。なんだかすっごい悲しい。『時間切れだ。じゃんけんでもしろ。』「重い命をじゃんけんなんかに賭けへないわよ‼︎」優香ちゃんがとても大きな声を出したのでびっくりした。だって優香ちゃんはリーダーシップはあるが怒鳴ったり大きな声を出しているところをあまり見たことがなかったから。陸はびっくりしながらもやっぱり怒っている。『はやくしろ‼︎』と急に口調が強くなった。『あと2日しかないんだ‼︎』「えっ時間制限…あったの?うそ信じられない絶対にうそだよ嫌だよ死にたくないよ。じゃぁ…」がたっと音がして優香ちゃんが膝から崩れた。恐怖でゆがんだ顔をしている。声が出ないんだ,きっと。たぶん優香ちゃんが聞こうと思っていたもう一つの質問をわたしは思い切って聞いてみた。「時間切れになったらどうなるんですか?」『お前はもう知っているだろ。星歌』「「えっ」」陸と優香ちゃんの声が重なった。二人ともびっくりした表情でこちらを見ている。二人ともわかったんだわたしの秘密が一生バレたくなかった,話しても誰も信じないと思っていた秘密が…バレてしまった。これは隠し切れないよね。「えっと…二人が察している通りわたしはこの世界に一度来たことがあります。」「なんで言ってくれなかったの?」「だって関係ないと思ったから」「関係ないわけないだろ‼︎」「陸の言う通りだよ。関係ないわけないじゃない私たちの命がかかっているのに‼︎…あっ」しまったとでも言いそうな顔をしている優香ちゃんと陸に腹が立ってきた。なんでこの人たちは自分のことしか考えないんだろう。「二人とも自分のことしか考えてない。現実世界で秘密をバラしてみよっか⁈きっと笑うよ。とうとうおかしくなったって二人はほんっとうに旧友と似てるね‼︎この世界で死んだ勝ち気で皮肉屋でキモくてでも,自分中心で世界が回っていると思い込んでるて,気に入らないことがあるとすぐに仲間はずれにする最低の旧友にね‼︎」「あっごめん」わたしはふと我に返った。その時の二人の驚いた顔がとでも印象的だった。気まずいあっそういえば「二人ともじゃんけんしないと。負けが決まらないよ。」「あっありがとうごめんね。」「あっやっぱりそのじゃんけんわたしもやらせてわたしね二人だけ残れる方法を考えた。けど一人死ななければならないその死ぬ人を決めるじゃんけんをしよう。」「うんわかったわやりましょう。」「僕も賛成だ。」「じゃあやるよ。最初はグージャンケンポンあいこでしょ,あいこでしょ,あいこでしょ,あいこでしょ…」20回ぐらいあいこになってる。3人だけのじゃんけんでこんなに続いたのは初めて。「あいこでしょあっ」陸が負けた。「もう一回やろう」「「いや」」「なんで僕が負けなきゃいけないの。」バターン陸が倒れた。30分後陸が起きた。「あっやっと起きた」優香ちゃんそっけなさすぎ。「じゃあ陸も起きたから説明するね。さっきの椅子取りゲームで優香ちゃんたちがやっていたようにすればいいの。どういうことかというと二人一緒に負ければここの。ここのルールで二人一緒に負ければ二人に0,5つまり一個の半分死んだことになるからあと生きているのは2,5になるのです。」「ごめんもうちょっとわかりやすく」「わかった。例えば円が3×3で並んでいるとします。右の3個は優香ちゃん真ん中の3個は陸左の3個はわたしということにして,今の状況からして優香ちゃんと陸の一つの円の半分が死んでいる状態です。次のゲームでわたしと陸が一緒に死んで,わたしの一つの円が半分死んだことになって,陸の一つの円が死んだことになる。そして次のゲームでわたしと優香ちゃんが一緒に死ぬ。そしたら全員一つの円が死んだことになるということです。このまま続けていくとゲームは8回しかないので優香ちゃんとわたしが生き残れるのです。」「あーなんとなくわかった。」「その作戦でいい?」「わたしはいいよ」「…」「じゃあ決まりね‼︎」優香ちゃんが大きな声を出して少々強引に決定した。
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