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収録終了
春山「では最後に、今後の人生の展望をお聞かせください。」
河部「大学を卒業したら、ユニバーサルスタジオジャパンで働きたいと考えています。ユニバは子供の頃から大好きで、よく行っているんです。お客さんと触れ合ったりするため、難聴だと難しい仕事であると思いますが、それでもユニバで働きたいんです。」
回顧録の収録はこれで終わりになるが、河部という人物が何かしら特別な人物ではないように感じた。何故、この謎の人物の回顧録を書かなければいけないんだろうと、社長への不信感も覚えた。
春山「では回顧録の収録はこれで終わりです。ありがとうございました。」
河部「ありがとうございました。」
春山「色々と辛いことも多いと思いますが、頑張って夢を掴んでほしいです。」
河部「はい、ありがとうございます。」
ここで、何故河部は下の名前を隠すのかということに、改めて僕は疑問を感じた。
春山「やっぱり、下のお名前を教えて頂くことはできないのでしょうか?」
河部「はい。下の名前を出すと特定されるかもしれないので...」
春山「でも、せっかく回顧録を書いたので、下の名前は教えていただいた方がいいと思うんですよ。春山社長に聞けば教えてもらえるんですかね?」
河部「...そこまで知りたいのなら、教えますよ。」
河部「私の名前は」
河部「河部健太です。」
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